インディケーターの基本、移動平均線。
罫線分析の基本、チャネルライン/トレンドライン。
基本中の基本であり、この2つだけで相場の動きを高い確率で読むことが出来るのに
多くの人がその真の使い方を知らずにいます。
普段トレードしている方法でTwitterやメンバーシップページでアップしている画像は
今回の記事の内容をベースに行っています。
この2つの組み合わせの真の使い方をしっかり読んで、たくさん練習して
1段上のトレード技術を身につけていきましょう!
移動平均線の設定(EMAの設定)
移動平均線の種類:指数平滑移動平均線(EMA:Exponential Moving Average)
短期:25期間(20~28期間内推奨)
中期:75期間(70~80期間内推奨)
長期:200期間(144~230期間内推奨)
※時間枠(タイムフレーム)すべて共通
移動平均線(EMA)の角度
移動平均線(EMA)の角度はとても重要です。
角度のあるなしで、価格の波動がどんなに上下に動いていたり、高値や安値の切り上げが起きていても
本当の意味でトレンドが出ているか出ていないかが分かります。
EMAの角度が出ているトレンド状態
移動平均線の角度が出ているときは、その移動平均線の設定期間でトレンドが出ていると言えます。
このような時にトレンド方向にトレードすることで利益になる確率が高まり
リスクリワードが比較的良いトレードになります。(ストップの引き上げるか否かで変わる)
ここで、さらにダウ理論を取り入れてラインを引くようにすると
方向性がより明確になるため、慣れてきたら両方を意識していきましょう。
EMA2本で判断する場合
まずはEMA2本で判断する基本的なことからです。
EMA2本と聞くと、2本の交差のゴールデンクロスやデッドクロスを思い浮かべると思いますが
交差には何の意味もありません。交差した後の動きが重要です。
本やサイト、SNSで紹介されているような似非情報は頭から追い出してください。
頭から追い出してまっさらな状態になったら、次からのことを考えていきましょう。
25期間で角度が上向きになっていると25本ずつの平均が上昇していることであり、
75期間で角度が上向きになっていれば75本ずつの平均が上昇していることを意味しています。
25期間で角度が下向きになっていると25本ずつの平均が下落していることであり、
75期間で角度が下向きになっていれば75本ずつの平均が下落していることを意味しています。
上図は25期間と75期間が両方とも上昇している例です。
このような時は中期的に上昇しやすい状況が発生しています。
戻りもやや大きめになることに注意しながら上昇を狙うことがベストな選択です。
75期間の角度が上向きで、25期間の角度が下向きに変化していれば
75本ずつの平均が上昇しつつも25本ずつの平均が下がってきているので
短期的な戻りが発生していることを意味しています。
3本で判断する例
25期間、75期間、200期間の角度が上向きの場合は、強い上昇が発生していることを意味しています。
25期間、75期間、200期間の角度が下向きの場合は、強い下落が発生していることを意味しています。
200期間の角度が上向きで25期間、75期間の角度が下向きの場合は
大きな戻りが発生していることを意味しています。
この場合、徐々に値幅が収縮していく動きが現れたり、値動きが200期間を目指して
大きく動いたりします。その過程で200期間が横向きに徐々に変化することがあります。
EMAの角度が出ていないレンジ状態
逆に角度が出ていないときは値動きの波動が上下に動いていてもレンジということになります。
上図は200期間を例に出しましたが、25期間、75期間でも同様です。
このような時は直近の高値や安値を目処にして戦略を組むか、何もしない方がベストです。
移動平均線の波
上図は25期間の波を赤ラインで示しています。
価格変動に波があることから移動平均線に波があるのは当然のことです。
期間が変わっても移動平均線の波はあり、期間が短くなればなるほど波の数は大きくなり、
期間が長く慣ればなるほど波は少なくなります。
この移動平均線の波と価格変動の波を比較すると、ある事実が出てくることがあります。
移動平均線の波と価格の波(波動)
25期間だと細かすぎるので75期間のEMAで見ていきます。
移動平均線(EMA)で波を見るときは、75EMAと200EMAで見ると大きな値幅を
捉えることが可能になります。25EMAでも同様ですが小さな値幅になることを前提に
考えておいてください。
75期間の波の高値と安値を上図では赤横線で示しています。
少し細かくなる部分は見づらくなるため省略しています。
これに価格変動のローソク足を表示させます。
価格変動の波を青横線で示しています。
このように見ると、価格変動の波と移動平均線の75期間の波を比べると
微妙にずれている箇所があります。(星マーク部分が大きくずれている箇所)
このような時は、75期間より長い期間の200期間では波の頂点となっていることがあるので
この場合は75期間ではずれている高値、200期間では合っている高値として考えます。
このことを理解した上で、移動平均線(EMA)の波と価格変動の波から
この記事の本丸のチャネルライン/トレンドラインを引いていきます。
移動平均線の波と価格変動の波に合わせてチャネルラインを引く
移動平均線(EMA)の波に合わせて、価格変動の波が揃った時にのみ
チャネルライン/トレンドライン引いていきます。
引いていきますが、ここで2つ注意しなくてはいけないことがあります。
1つは、移動平均線(EMA)の波の高値が切り下がっているなら下向きのライン
移動平均線(EMA)の波の安値が切り上がっている状態なら上向きのラインを引きます。
2つ目は特に注意しなくてはいけないのですが、
移動平均線(EMA)の波が上昇しているのに、価格変動の波は下がっている。
または移動平均線(EMA)の波が下落しているのに、価格変動の波は上がっている。
このような状態の時です。
上図がその例で75期間で考えた場合です。
移動平均線の波の流れが揃っているので、ラインを引きません。
引いても将来の価格の動きに影響を与えるような役割のあるラインとはなりません。
必ず両方の波の流れが揃っていることを確認してから引きます。
これらのことに注意して次の例を見ていきます。
チャネルラインの実例
上図が75EMAの波と価格変動の波に合わせて引いたチャネルラインです。
5つのポイントでチャネルラインを引けています。
それぞれの角度のチャネルラインを超えていったものは、
さらに同じ角度値幅のものを作成し上下に重ねていきます。
200EMAに合わせて引いた例が上図です。
75EMAに合わせて引いたラインと同じ部分もありますが、そうでない部分があります。
どちらに合わせて引くのが良いかは相場状況に合わせて変える必要があります。
両方とも色分けで引いておいて、どのような動きになるかを観察していきます。
25EMAに合わせて引くこともでき、チャートを開いたタイミングで値動きが活発で
動きの途中から入ることになりそうな場合に反転していくタイミングを図るような使い方や
短期的な動きを狙うと決めていく使い方があります。
30pips以上を狙うトレードをしたい場合は75EMAから考えていくことがベストと思います。
エントリーするポイント/利食いするポイント/損切りするポイント
上図は200EMAの角度に合わせた例。
赤がショート、青がロングをするポイントです。
チャネルラインを引けるような動きになったら、それをベースとして角度と値幅を決め
そのラインにぶつかるポイントや水平ラインとも当たるポイントがエントリーポイントです。
(水平ライン単体でも状況によってエントリー)
1つより2つ、2つより3つ、ラインが重なるか近くにある方が意識されやすいポイントです。
これらはあくまでポイントなのでラインを超えてくることを前提にエントリーするかを
チャート練習で自分なりに判断していく指標を作っていきます。
利食いするポイントは、チャネルライン内、チャネルラインを超えたら等倍分のチャネルライン内、
または損切りポイントをあげていき、逆方向に動いていく中で利食いする。
もしくはチャネルラインと水平ラインが両方クロスする価格付近。
損切りするポイントは、エントリーポイントから5~10pips(15分足レベル)や
直近高値、安値を抜けたポイントなどです。
利食いや損切りのポイントは、色々な方法がありここでは書ききれないラインの引き方で
導き出すこともあるので、自分なりに考えてみてください。
※25EMA、75EMAで合わせたチャネルラインによってエントリーポイントは違ってきます。
自分がどの移動平均線の期間を見て引いているのかを意識してトレードしてください。
今回の例は200EMAの角度に合わせたものです。
もしラインが分からなかったりしたら、Twitterやメンバーシップページで確認してください。
過去の動きであればチャネルライン/トレンドライン資料ページを参考にしてください。
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