四本値のヒストリカルデータを使ってチャートからは分からないミクロの視点から相場を見ていくと
曜日や時間帯によって傾向があることが分かります。
時期や市場テーマによって特定の時間帯に大きく動き出す日が続いたりすることや
いつも変わらない変動幅で動いている時間帯と曜日があります。
こういったことを視覚的に見分けるためにGoogleスプレッドシートを用いた方法を書きます。
今回は簡単なものとして、曜日別の変動データ&グラフ、時間帯別の変動データ&グラフを
作っていきます。
MT5(メタトレーダー5)のヒストリカルデータのエクスポート&インポートの方法は
こちらの記事を参考にしてください。↓
使用するヒストリカルデータのエクスポート
今回使用するのは以下のデータです。
期間:2023年1月3日~3月18日5:00まで
通貨ペア:EURJPY(ユーロ円)
時間枠:1時間足
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Googleスプレッドシートにインポート

上図のように表示されたらきちんとインポートされています。
このデータをもとに分析やグラフを作っていきます。
今回、C列はデータ変更、F~I列は使わないので列ごと削除して構いません。
【作成方法1】曜日別変動グラフの作成
いよいよここからデータを工夫してグラフを作っていきます。
C列に曜日を記入

B列上で右クリックをすると上図のようになり、「右に1列挿入」をクリックします。

新たにC列ができるので、C1セルに「曜日」と記入し
C2セルから<DATE>に該当する曜日を記入していきます。(上図)
HIGH-LOW、OPEN-CLOSEを計算
次にHIGH-LOW(高値ー安値)、OPEN-CLOSE(始値-終値)の差をそれぞれ計算します。
H1のセルに「H-L」、I1のセルに「O-C」を入力します。
計算式は表の2列目を例にすると、以下のようになります。
黄色背景の数式を入力します。
・HIGH-LOW(高値ー安値)
=E2-F2 (H2セルに入力)
・OPEN-CLOSE(始値-終値)
=D2-G2 (I2セルに入力)

HIGH-LOW(高値ー安値)のMAX&MIN、OPEN-CLOSE(始値-終値)MAX&MINをピボットテーブルでまとめる

今回はデータの最後を決めているので、「A1:I1296」を指定します。

上部メニュー「挿入」→「ピボットテーブル」の順にクリックします。

今回は「新しいシート」を選択。「作成」をクリックします。

シートが切り替わります。

右メニューの「ピボットテーブルエディタ」から
「行」の「追加」をクリックし、「<曜日>」をクリックします。
これで曜日ごとに集計されます。

次に「値」の「追加」をクリックし「<H-L>」「<O-C>」のMAX、MINをそれぞれ追加します。

上図の赤枠部分のように設定します。

「A1:E7」を選択します。
上部メニュー「挿入」→「グラフ」の順にクリックしてグラフを作成します。
グラフの種類はローソク足を使います。

曜日がずれてしまい、月曜日から始まっていません。
これを修正することはできないので、対策として以下のようにします。
月曜日を1,火曜日を2・・・土曜日を6といったようにピボットテーブルの元になった表に
変更します。

これで曜日順に並びました。
このグラフだけでも良いのですが、マイナスの変動幅がOPEN-CLOSE(始値-終値)で出ます。
これが嫌な人は次の方法で計算をします。
(このほうが分かりやすく、Twitterで公開しているものと同じです)
【作成方法2】OPEN-CLOSE(始値-終値)を使わない方法
OPEN-CLOSE(始値-終値)を使わない場合は、「第一四分位数」「第三四分位数」という計算式を
ピボットテーブルに入力します。計算式は以下です。
・OPEN(第一四分位数)
=QUARTILE(B2:C2,1) (D2セルに入力)
・CLOSE(第三四分位数)
=QUARTILE(B2:C2,3) (E2セルに入力)

これでマイナスの値が出ないので、純粋に変動幅で表すことができました。
この方法のほうが視覚的にもデータ的にも分かりやすいため、
こちらでグラフを作ることをお勧めします。
以上が2023年1月3日~3月18日5:00までの曜日別の変動比データの作成方法です。
次回は時間帯別の変動比データ、次々回は曜日別&時間帯別の変動比データの
作成方法を更新します。
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