FXで負け続けるのは相場環境認識が出来ていないから。環境認識力を高める4つの方法

FXで負け続けるのは相場環境認識が出来ていないから。環境認識力を高める4つの方法 FXの基礎

FXで負けたくない!と思うのは誰でも思いますが、
損失が出てしまうのは避けようがありません。

全てのトレードで負けないトレーダーなど存在しないけれど
損失が積もり積もってしまい、利益が増えていかないという悩みがあると思います。

損失が積み重なる理由はいくつかあるのですが
根本的な原因であり、メンタルなど全てに繋がるのは
今回の内容の相場環境認識が出来ていない、甘いことにあります。

そこで今回は相場環境認識の力をどうやって身につけ、
鍛えていくかについて書いていこうと思います。

 

上昇/下落相場の流れを覚える

兎にも角にも上昇相場と下落相場の基本的な流れを理解することを
まず最初にやっていきます。

上昇/下落相場の基本の流れ

上昇相場は、安値と高値が両方とも切り上がっていく。
下落相場は、高値と安値が両方とも切り下がっていく。

これが基本的な流れです。

 

上昇/下落相場イレギュラー

しかしあくまで基本的な流れであり、イレギュラーな流れがあります。
それが上図のような動きです。

2つの流れの基本は安値と高値が両方とも切り上がるか切り下がるかでした。

しかし上昇(下落)相場中で安値(高音)を切り下げて(上げて)いく動きが
実際には頻繁に起きます。この時にテクニカル分析の経験が浅いと
その時の相場の流れが上昇相場なのか下落相場なのかに迷いが生じます。

これは仕方がないことですが、以下の1つだけを覚えておくだけで
迷いが完全に消え去ります。

それは何かと言うと、

上昇相場の時に安値だけを切り下げても、
その後高値を切り下げて
安値を更新していく動きがない。

そしてその状態のまま直近の高値を超えて上昇していけば
上昇相場は継続している。

下落相場の時に高値だけを切り上げても、
その後安値を切り上げて
高値を更新していく動きがない。

そしてその状態のまま直近の安値を抜けて下落していけば
下落相場は継続している。

言葉にすると長ったらしいですが、上図を見れば一目瞭然です。

これを元に今の相場は上昇相場なのか、下落相場なのかを見極め、
それ以外は方向感がない相場なのかを判断していけばいいのです。

 

上昇/下落の後のレンジを意識する

先ほどまでは上昇相場と下落相場の違いでしたが、次はもう少し細かく見ていき、
上昇/下落の流れが起きた後に必ず起こるレンジのような動きに注目していきます。

 

上昇の後のレンジ

こちらは一例ですが、ある上昇の後に起きるであろうレンジのような動きです。
この図では上昇が続く例としていますが、レンジの後に下落していく流れもあります。
※下落は反対になります。

実は多くのチャートパターンの基本がこれになります。
ある流れの後に起きる収縮や拡散のパターンから
反転するのか、継続するのかを見分け、ベストなポイントでトレードしていきます。

そのためにはどこが山(トップ)になり、谷(ボトム)になるかを
判断できるようにならなくてはいけません。

それが3バーであり、以下の図です。

3バー基本

3バーはらみ足

3バー包み足

 

ある流れの始まりには必ずこの3バーの図のような形になり
これを持ってその流れが終わるようになっています。

そのため、ある流れが出来て3バーのように終わった後に考えることは、
次の通りになります。

すぐに3バーを作って流れがスムーズに動いていくのか
レンジ(収縮や拡散する動きを含め)を作るような動きになるか

これを念頭に置いて考えていく必要があります。

これを頭に入れて置くのと置かないのとで対応が変わり、
どこにラインを引けば良いのかが明確にわかり、
闇雲にラインを引いている人たちとは雲泥の差になります。

利益が積み重なる人とそうでない人との差はここにあります。
これがわかった上でリスク管理と注文発注の仕方が生かされていくため
小さな差の積み重なりが大きな差となって目に見えてわかるようになっていきます。

 

必ず月足から徐々に小さな足に移行する

相場の環境認識が出来ない人ほど、月足からの流れをきちんと把握していないと
言わざるをえません。かくいう過去の自分もその一人でした。

デイトレードやスキャルピングなのだから日足以下や15分足以下だけで
トレードしていれば簡単に利益は増えていくものだと思っていました。

しかし結果は散々で、利益が出てもすぐに吐き出してしまい、
最終的に損失だけが積み重なって入金をするループにはまりました。
その時にようやく月足の大切さに気づき、基本的に値動きだけで勝てるのだと
確信するまでにいたりました。

月足には月足の流れがあり、その下の週足は月足を形作るために動いており、
さらに下の日足はその週足を作るために動いています。
それが4時間足、1時間足、15分足、5分足、1分足、1秒足、ティックと
徐々に短くなるにつれても同じです。

これらのことをしっかりと頭に入れてドル円の月足を例に見ていきましょう。

 

ドル円月足環境認識

ドル円月足は今はどんな状況でしょうか?
流れはオレンジの色で示した通りです。

ここまでしっかりと理解できた方は上昇トレンド中だというのが
すぐに分かったと思います。もし間違っていたら、この記事の最初から読み直してください。

今のドル円月足は上昇トレンド中ですが、トレンド転換が見られます。
このまま安値を更新していくとダウントレンドになりますが、
そのまま上昇していくならば最高値を超えるまでは方向感がなくなったままです。

 

ドル円週足相場環境認識

次に週足に移ります。週足は青ラインで示した通り、トレンド転換が起きています。

月足では上昇トレンド中のトレンド転換、週足では下降トレンド中のトレンド転換です。
大体このようになると初心者は頭が混乱してしまいますが、
ここまで書いたことを理解しているなら次のような形に見えるはずです。

 

ドル円週足環境認識ブルフラッグ

トレンド転換するほどの上昇が終わった後に何度も上下に動きながら
下向きに動いていることがパッと見でわかります。

もし上昇トレンドになるならば、必ずブルフラッグの上限を超えなくてはならず、
その後にブルフラッグの始点の高値を超えなくてはなりません。
反対に月足で下降トレンドになるならばブルフラッグの下限を抜けなくてはならず、
その後に今回の上昇をした起点の安値を抜けなくてはいけません。

そして、今の週足の現状はブルフラッグの中間より上で推移しているので
上昇してくる可能性が高くなっていることを示しています。

 

ドル円日足環境認識

週足で上昇気配が強まっていることを認識したら、次は日足です。

現在の日足はどのように考えられるでしょうか?

ここまでやってくれば簡単にわかるはずです。
今は一度ダウントレンドになった状況からトレンド転換した状態です。
しかもY波の延長線上で上昇を抑えられ、山(トップ)を作りました。

高値を更新できれば上昇トレンドになるという状況です。

しかしY波の延長線上で3点目の意識されるポイントが出たことから
今後は大きな下落に転じ、イラクの米軍基地攻撃時の安値付近を
目指した下落になる可能性があります。

ですが、Y波の延長ラインを超えて上昇するか、上昇した後の戻りで
Y波の延長ラインでサポートされると上昇してくる可能性が高くなり、
週足のブルフラッグの上限を目指した動きになります。

このように考えていくことができます。
今回は日足までで止めておきますが、4時間足以下の動きも同じように
考えて動きを見ていくことになります。

さらに補足として、もしY波の中間で下落が止まった時も上昇してくる可能性が
比較的高いサインとなることも忘れてはいけません。

 

相場の環境認識力を高めるコツ

最後になりますが、相場の環境認識力を高めるコツについて書きます。

環境認識力を高めるためには、以下のことを毎日やるしかありません。

・1つの通貨ペアの月足〜1時間足までを今回の内容の通りに丁寧にやる。
・メジャー通貨ペアを全てやる。
・全て終えたらその環境認識が正しかったのかを実際の値動きで確認する。
・実際の値動きと自分の環境認識のズレを確認し、修正する。
 このとき値動きが間違っていると思わないこと。全ての動きを正確に読むのは
 不可能であり、自分の認識が間違っているかだけを確認する。
・チャートを見た瞬間に、無意識レベルで条件反射のように認識が出来るまで
 自分の相場環境認識能力を高めていく。
・相場に携わっている期間は毎日繰り返して、自分を高める努力を怠らない。


クロス円はテクニカル分析が当てはまりにくい時が多いので
メジャー通貨ペア(ドル円、ユーロドル、ポンドドル、オージードル、ニュージランドドル、
ドルスイス、ドルカナダ)をしっかりと分析できるようにします。
カナダ円はなぜかテクニカル分析が通用しやすいクロス円なので
カナダ円は入れておきましょう。

 

以上が自分の経験から言えることです。
特に環境認識が出来るまでは時間がかかるのは必然なので、
一朝一夕で身につかないものと考えておいてください。

地道な小さな努力の積み重ねがある日、ティッピングポイントを超えて
信じられないような成果を生み出していきます。

そこに至るまでが大変で、めんどくさかったりするのですが
知識と経験は誰にも奪われない唯一の財産であるので
自分の無形財産と有形財産のお金を築き上げるために、今すぐ行動を起こして
毎日サボらずに継続していくことを自分自身と約束し、守っていってください。

 


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