ハーモニックパターン12回目の記事はスリードライブ(ス)です。
その前に過去11回の記事はこちら。
今回のハーモニックパターンは、スリードライブ(ス)と呼ばれるものです。
上昇や下落が続いた後の反転を狙う逆張りパターンです。
※スリードライブスと呼ぶこともあり。両方の表記があるため、
以下ではスリードライブ(ス)に統合。
チャートパターンの1つであるウェッジがイメージしやすく、
比率も覚えやすいため派生ハーモニックパターンの中で使うと思います。
頻度もトレンドや1つの流れが終わるタイミングで出やすいため
一応調べる価値があるパターンです。
早速、スリードライブパターンの構造と条件を見ていきましょう。
スリードライブ(ス)の基本構造と条件
⑴A点:Xからのリトレイスメント61.8~78.6%
⑵B点:X-Aからのエクステンション127~161.8%
⑶C点:A-Bからのリトレイスメント61.8~78.6%
⑷D点:B-Cからのエクステンション127~161.8%
リトレイスメントとエクステンションの比率がそれぞれ同じなため覚えやすいです。
個人的な感覚ではリトレイスメントは50%くらいなら許容範囲として使っていますが
基本に忠実にやりたい方は基本に従ってください。
では、実際のチャートを見て確認していきましょう。
スリードライブ(ス)パターンの実例
GBPUSD(ポンドドル)4時間足に現れた買いパターン。
GBPUSD(ポンドドル)4時間足に現れた売りパターン。
最初のA点は50%の戻りですが、きちんと機能しています。
スリードライブ(ス)パターンのD点の予測方法
B-Cのエクステンションの最小〜最大比率からD点を導くPRZゾーンを予測していきます。
赤枠がPRZ。
赤ラインはスリードライブ(ス)の最小〜最大比率。
赤枠がPRZ。
赤ラインはスリードライブ(ス)の最小〜最大比率。
スリードライブ(ス)パターンのまとめ
⑴A点:Xからのリトレイスメント61.8~78.6% ⑵B点:X-Aからのエクステンション127~161.8% ⑶C点:A-Bからのリトレイスメント61.8~78.6% ⑷D点:B-Cからのエクステンション127~161.8% |
ハーモニックパターン スリードライブ(ス)パターンのフィルタリング
0.上昇トレンド中または下降トレンド中であるかを確認する。
1. XからのリトレイスメントA点の位置を確認する。
・61.8~78.6%→スリードライブ(ス)パターン?
2.X-AのエクステンションB点の位置を確認する。
・X点を超えていく→127~161.8%
3.A-BからのリトレイスメントC点の位置を確認する。
・61.8~78.6%→スリードライブ(ス)パターン?
〜ここまででハーモニックパターンの種類を見極める〜
4.D点の到達予想範囲PRZを推測してチャートにマーキング。
B-Cのエクステンション127~161.8%の範囲。
チャート実例を使ってスリードライブ(ス)を見ていくと
トレンドの終わりに現れているのが分かっていただけたと思います。
1つの流れを見分けられるとスリードライブ(ス)は見分けやすいため
安値更新を少しずつ繰り返していたら疑ってみることをお勧めします。
次回はハーモニックパターンの基礎であるAB=CDで締めたいと思います。
ハーモニックパターン早見表 | |||
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