チャートパターンでよく紹介されるヘッドアンドショルダー(三尊天井/逆三尊)は
簡単な図形で紹介され、その後の動き先のターゲットが記されますが、
実際にはその通りになることは少ないことに気づいている人は多いと思います。
それもそのはずで、相場は縦軸の価格の動きだけでなく、横軸の時間も考慮しないといけないため
斜めに動いていることも意識しないと現在動いている価格の本来の姿を見ることは難しいです。
しかし、斜めに動いているといきなり言われても、どこをどの角度で見て良いか、それが合っているか
悩んでしまうことでしょう。
今回はエリオット波動でヘッドアンドショルダー(三尊天井/逆三尊)を見極める例を元に
斜めに見ていくテクニックを紹介します。
エリオット波動3波とB波を結ぶショルダー
エリオット波動推進波の3波と修正波B波が「ショルダー」となります。
このショルダー同士を結んだラインを修正波A波に平行移動させたものが
チャネルラインとして機能しやすいという特徴があります。
※4波に当てたときも機能する場合があるため両方のパターン考えるのがベター
エリオット波動4波とA波を結ぶネックライン
エリオット波動推進波4波と修正波A波を結んだラインが「ネックライン」となります。
このネックラインを抜けてくると抜けた方向へ動きやすいですが、
このネックラインを抜けた後に、再度このネックラインを試す動きが出てきた場合
ネックラインで跳ね返されると、その方向への動きが加速しやすくなります。
ショルダーとネックラインのチャネルラインからターゲットを見出す方法
次にヘッドアンドショルダー(三尊天井/逆三尊)のターゲットについてです。
先ほどのショルダー部分のチャネルラインの等倍分が第1ターゲットとなります。
次にエリオット波動修正波のC波のターゲットであるA波の1.618倍が第2ターゲットになります。
実例
⑴ 3波とB波を結んだショルダーのチャネルラインを作成
(上図では4波に当てていますが、A波でも同じく機能)
⑵ 4波とA波を結んだネックラインを作成
⑶ ⑴のチャネルラインの等倍分を作成
結果を見ていくと、
ネックラインを抜けた後に再度反発し、⑴のチャネルライン等倍分を達成。
その後の下落が4波とA波を結んだネックラインで止まって急反発。
もしネックラインで急反発しないとどうなるのかを考えると
ショルダー部分が次のターゲットとなり、このショルダーラインを抜けてくると
下落がより一層強まってくる可能性が出てくると考えることができます。
まとめ
エリオット波動でヘッドアンドショルダー(三尊天井/逆三尊)を認識できると
今まで闇雲にルールなく雰囲気や感覚でヘッドアンドショルダー(三尊天井/逆三尊)を
見分けていた時と比べて正確性が増していくことに気が付くと思います。
エリオット波動に関して、カウントの見極め方を書いた記事があるので
そちらを参考にしてみてください。
記事では一目均衡表基準線を使って1サイクルを判別していますが
推進波や修正波の各々のカウントは、45分足の一目均衡表の転換線で取っていくと
非常にわかりやすくなります。
ヘッドアンドショルダー(三尊天井/逆三尊)は相場の転換を明確に示しやすく、
ショルダー部分を超えていくと、その方向へのトレンドが強いという認識ができる
とても信頼性の高いチャートパターンです。
信頼性の高いチャートパターンを探し、認識できる力がつけば収益率も変わってくるため
是非今回の方法をたくさん練習し、自分の能力の1つにまで磨き上げてください。
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