トレードにおいて、どこが意識される価格帯であるかを把握することが
利益を最大化し、損失を最小化にする上でとても重要なことになります。
これを知っているか知らないかでリスクリワード比が全く違うものとなり
長期的に見た場合の損小利大のトレード成績を実現する上で欠かせません。
では一体、どのような部分が意識されやすい価格帯となるのでしょうか?
一般的な最高値や最安値をつけたところ?
何度も跳ね返されているところ?
損失を巻き込んでブレイクアウトしたところ?
正解はどれも正しいです。
しかし、これはあくまで一般的なトレーダーが共通認識として持っているものであり
その近辺では買い方と売り方の攻防が激しい部分のため、難しい動きが予想されます。
特にブレイクアウトを狙う場合は超えても戻してしまうことが起きやすく
しっかりとしたフィルターをかけないと損失を繰り返します。
サポートやレジスタンスからの反転/反発を狙うときも同様です。
こういったことを避けるために、もう一歩踏み込んだ意識されやすい価格帯を
エリオット波動の3波目を使った方法を、ブログ読者の方に特別に公開します。
このブログではエリオット波動のカウントを一目均衡表を使ってカウントしています。
この記事を読む前に以下のリンクで事前に復習しておきましょう。
エリオット波動推進波3波目の高値が意識されやすい価格帯となる
一番重要な部分を最初に出してしまいますが、
将来的に意識されやすい価格帯はエリオット波動推進波3波目が深く関係しています。
なぜ3波目なのか?
それはエリオット波動推進波3波目はヘッドアンドショルダー(H&S 三尊天井)の
左ショルダー(左肩)となるため、横軸の価格で見る場合に意識されやすいものとなります。
でもここで、右ショルダー(右肩)部分は重要ではないのか?と疑問に思った方もいるはず。
右ショルダー部分はいわゆるエリオット波動の修正波にあたる部分で
通常B波の頂点が右ショルダーに該当します。
修正波はある程度のタイミングが重ならないと見分けることが難しいため
闇雲にB波を意識される価格帯として導き出すのは間違いが多くなります。
(上位足の3波目と下位足の5波目のタイミングがあったときに修正波B波がわかりやすい)
通常、推進波3波目が意識される価格帯がわかったときに
そのすぐ近くに修正波B波のタイミングが出てくるため、
3波目の価格帯で反発した頂点がB波という認識を持っておきましょう。
※必ずしもそうでない場合があるので注意
3波-4波形成パターンによる価格帯の認識方法
通常の3波-4波形成パターン(フラット,ジグザグ,トライアングル)
通常の3波パターンでは、3波目の高値&ラインチャートの頂点が意識される価格帯となります。
基本的に3波目をつけた後の4波目形成の動きはフラット修正またはトライアングルを
作ることが多いため、そういった部分を見つけたらその頂点を意識して
意識されやすい価格帯を引くのがコツです。
トライアングルでも3波目の高値&ラインチャートの頂点が意識される価格帯となります。
拡大フラット修正の3波-4波形成パターン
拡大フラット修正パターンの場合は、
拡大前の3波目の高値&拡大後の高値が意識されやすい価格帯となります。
5波延長型の延長部分の3波-4波形成パターン
5波延長パターンであっても、延長部分で発生する3波目の高値&ラインチャート頂点で
意識されやすい価格帯を見つけることができます。
この場合は何度も意識されやすい価格帯で高値を抑えられていますが、
価格帯の下限でサポートされたのを期に価格帯を抜けて上昇し、
最終的に意識されやすい価格帯付近まで下落後に反発して上昇しています。
このような動きが出てきた場合は、将来的にも意識されやすい価格帯となりやすいです。
まとめ
・フラット/トライアングル/ジグザグの動きであれば3波高値+ラインチャート頂点
・拡大フラットの動きであれば3波高値と拡大後の高値
・5波延長パターンの延長部分でも同じ方法で意識されやすい価格帯が発生する
チャートを見ていると、なぜここが意識されて反転/反発しているのだろう?という疑問を
いつも持っていました。そのためにいろいろなテクニカル分析、罫線分析のサイトや
海外トレーダーのインスタグラムの投稿を見ていましたが、イマイチ一貫性に問題があり
再現性が低かったので、それらをベースに考え続けていました。
そうした中でエリオット波動のヘッドアンドショルダー(H&S 三尊天井)の
3波目とB波がショルダー(肩)になるというのを知り、
それならばそこが意識されやすいポイントになるだろうという推測から
今回のことに繋がりました。
これを上位足から下位足に丁寧に見ていくことで、意識されやすい価格帯が重なったり
近くなった部分が強く意識されやすいということが分かりました。
ある時間軸の価格帯では意識されてないように見えても、下位足では反転ポイントとなるなど
いろいろなことがこのことから分かるようになったので、好みがあるでしょうが
ぜひ皆様のトレードに取り入れて見てください。
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