【エリオット波動】基本的な構造と世界一簡単なカウント方法

【エリオット波動】 基本的な構造と簡単なカウント方法 エリオット波動

Pelican FXは最近エリオット波動をメインに使うようにしています。

その理由として、1つ1つの値動きのサイクルを見極めるためですが、
時としてエリオット波動のカウントがわからなくなってしまうのが難点でした。

しかしある方法を使うことでカウントをスムーズに間違いなく取ることができたので
その方法を公開すると共に、エリオット波動の構造の基礎から解説していきます。

エリオット波動の構造

エリオット波動の構造

エリオット波動の1サイクルは「推進波5波動」と「修正波3波動」の計8波動で
構成されていて、これに例外はありません。

しかし単に8波動であればいいだけではなく、以下の条件があります。

1.2波は1波の起点を下回ることはない
2.2波が簡単な動き方なら4波は複雑な動きになる
3.3波は1波より長い(1波の長さの1.618倍が基本 ただし例外あり)
4.4波は1波の山(トップ)を下回らない(例外あり)
5.5波は1波とほぼ同じ長さ(5波のエクステンションなど例外あり)
6.C波はA波の1.618倍が基本(例外あり)

基本はこの5項目なので、これだけをまずは覚えておきましょう。

この基本構造の亜種として、1波がエクステンション(延長)するパターンや
5波がエクステンション(延長)するパターンや
5波が3波よりも短いフェイラー のパターンもありますが
基本的には基礎を覚えておけば良いです。

特に4波は1波に重ならないというのがとても重要なので、
この部分は特に重要視しましょう。

FXなどレバレッジが効くものは4波が1波に若干重なってしまうことが
起きてしまいますが滅多に起きないので、もし起きてしまったら
ローソク足の実体が重なったを見ていくようにしましょう。

エリオット波動をカウントする

エリオット波動のカウントを簡単に取る方法

それでは実際のチャートでカウントをとっていきましょう。

上のチャートはローソク足のみのチャートです。
この状態からエリオット波動を多くの人は取ろうとしてしまいますが
これは大きな間違いです。

エリオット波動を学ぶ最初の頃は、いきなりこのようなチャートで
エリオット波動のカウントを正確に取るのは不可能です。

そのため無理にカウントしてしまい、条件に合わないことが多くなり
実戦では使えないという判断を下してしまいます。

このブログを読んでいる方にはこんなことで挫折したり、諦めて欲しくないため
ある方法を特別に教えたいと思います。

一目均衡表の雲と基準線を使う

エリオット波動を簡単にカウントする一目均衡表の使い方

エリオット波動を簡単にカウントするコツ。

それは一目均衡表の雲と基準線を使うことです。
(各々のカウントは転換線を使います。また45分足を使うとカウントがわかりやすくなります)

基準線の秘密

この2つの中でも基準線がカウントを取るのに重要な役目を果たします。

基準線とは、26日間の(最高値ー最安値)の平均です。

基準線を終値で超えたところから終値で抜けたところが
エリオット波動の1サイクルと同じになります。

実はこれ、基準線だけではなく、20~21期間の移動平均線(SMAやEMA)でも
同じことが言えます。

だから20SMAや21SMA、20EMAや21EMAが相場のトレンドを表しやすく
トレードで利が乗りやすい基準と言われているのです。

雲の秘密

雲は1サイクルの終盤である修正波のA波やC波を判断するときやC波の延長、
ダウントレンドが始まるかを確認するために使います。

特に雲を抜けてA波が完成した場合は、C波は大きく下落しやすい傾向にあり
1つの目安になります。

しかし雲を抜けてもすぐに次の1サイクルに移る場合があり、
それは上位の足の影響を受けていることもあるため、必ず上位足でも雲を
抜けているのかを確認しなくてはいけません。

実際のカウント例

エリオット波動を簡単にカウントする一目均衡表の使い方/カウント例

上チャート図は15分足のカウントです。これらを1つのサイクルとして取ると
このようなカウントになります。

エリオット波動を簡単にカウントする一目均衡表の使い方/カウント例

通常、各々の1つのサイクルが1時間足の各波動に該当しますが
必ずしもそうでない場合があります。

 

エリオット波動を簡単にカウントする一目均衡表の使い方/カウント例

こちらは1時間足のエリオット波動のカウントです。

1波の延長型、5波が3波を超えられないフェイラー のパターンでは
ないかと推測されるカウントです。(後日修正していく必要性あり)

基準線を終値で上から下に抜けてきたのを1サイクルとすると
このようなカウントになります。

先ほどの15分足のチャートと比べて見ると
1時間足の3波を作るためには15分足のサイクルが2つ必要だったということになります。

このように下位足の1サイクルが上位足の各波に必ずしも一致するとは限らないため
基準線をもとにした1サイクルの考え方で上位足をそれぞれカウントしていくことが
必須になります。

上位足からカウントをとり、各波動がどのように出来上がるかを
下位足で判断していくことの重要性がこれで理解できたかと思います。

特に複雑な動きになりやすい4波目の動きはが上位足で確認されると
下位足では上下に振られやすくなるため、事前に対処のしようがあります。

 

しかし、2波が素直な動きだったため、4波が複雑な動きをしたならば
下図のようなカウントもできます。

エリオット波動を簡単にカウントする一目均衡表の使い方/カウント例

4波が1波に少し重なっていますが、ローソク足実体ではなく、
終値ベースのラインチャートで見る限りでは現在のエリオット波動の
推進波は継続中とも言えます。

このように上位足で判断がつきにくい時は、下位足のカウントをしっかりと
取ることが要求され、下位足の動きに沿ってついていくしかありません。

そのため、今回のような基準線をもとにした1サイクルの考え方を
しっかりと身につけて対応できるように練習を重ねていきましょう。

まとめ

ここまでいかがだったでしょうか?

先人たちが莫大な時間と資金で作りあげたものを使うことで
エリオット波動が簡単に判断ができるようになります。

エリオット波動の専門書はもっと細かい4波の修正パターンなど
複雑なことが書いてありますので、興味をもったなら購入するのもいいと思います。

ですが、読まなくてもエリオット波動の基本構造が1サイクルであることを
頭に叩き込んでおけば、いくらでも対処することができます。

基本を大切にしっかりと身に付けてから、実践に使ってみてください。

・エリオット波動は5つの推進波と3つの修正波の8波動で1サイクル
・基本的に3波が延長し、一番長くなる(例外あり)
・4波は1波と重ならない(例外あり)
・一目均衡表の基準線を使ってエリオット波動の1サイクルを判断する
・一目均衡表の雲は修正波のA波やC波を判断するときやC波の延長、
 ダウントレンドが始まるかを確認するために使う
・1つのサイクルが上位足の1つの波動になるとは限らない
・必ず上位足からエリオット波動をカウントする

 


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