FXを始めて、少し勉強していくとチャートパターンを学ぶ機会が出てきます。
チャートパターンはトレンドラインと同じく、人によって見方が少し違ってしまいます。
この違いはチャートの中でどの大きさ(時間枠の大きさ)が影響しています。
例えば15分足チャートを見ているのに、15分足の波を見ずに
15分足のチャートを見ながら短期的な5分足の流れでチャートパターンを見ているなどです。
そして、上位足のトレンドを把握しておかないと
これからシリーズとしてお伝えするチャートパターンをうまく使いこなすことや
判断をすることができません。
これらの注意すべきポイントも解説していきます。
ダブルトップ・ダブルボトムの基本の形を覚えよう!
![ダブルトップ・ダブルボトムの見分け方と注意すべきポイントを解説【チャートパターン】](https://jforexmaster.com/wp-content/uploads/2024/06/dtopmottom1.1-1024x387.jpg)
・ダブルトップの条件
- 2つの山(トップ)があること
- 1つ目の山(トップ)より2つ目の山(トップ)が低いこと(ヒゲ判断)
- 2つの山(トップ)の間の谷(ボトム)の安値を抜けたタイミングで確定
・ダブルボトムの条件
- 2つの谷(ボトム)があること
- 1つ目の谷(ボトム)より2つ目の谷(ボトム)が高いこと(ヒゲ判断)
- 2つの谷(ボトム)の間の山(トップ)の高値を超えたタイミングで確定
ダブルトップ・ダブルボトムはここに注意!
形だけで判断せず、上位足のトレンドを意識する!(上昇トレンド)
![ダブルトップ・ダブルボトムの注意点を意識しよう!](https://jforexmaster.com/wp-content/uploads/2024/06/USDJPY_2024-06-02_12-23-06-1024x558.jpg)
チャートはダブルトップの例です。
先ほどの条件を満たした2つの山(トップ)が確定し、谷を抜けてきたのでダブルトップが確定。
本来なら下落が続くはずですが、下落せずに上昇していきました。
これはなぜでしょうか?
![ダブルトップ・ダブルボトムの注意点を意識しよう!](https://jforexmaster.com/wp-content/uploads/2024/06/USDJPY_2024-06-02_12-27-32-1024x558.jpg)
答えは上昇トレンド中だからです。
そのため以下のポイントに注目します。
ポイント1 長期EMAによるトレンド判断
長期のEMA(赤)200期間が上向きで上昇トレンド中(135分足の75EMA)のため
『利食いによる反対売買勢力&下落させたい新規売り勢力』と
『下落を止めたい新規買い勢力&安いところで拾いたい新規買い勢力』による
ポジションのぶつかり合いによって、新規買い勢力が勝ちやすい状況。
ポイント2 ダウ理論によるトレンド判断
安値と高値に引いた緑ラインは、安値切り上げ、高値切り上げの上昇トレンド中です。
そのため、トレンド転換していない状況化では上昇してくる確率が下落する確率より高いことが
ダウ理論により分かります。
よって、この2つのポイントによる判断でダブルトップが確定しても
下落が進まずに上昇していったと言えます。
形だけで判断せず、上位足のトレンドを意識する!(下降トレンド)
![ダブルトップ・ダブルボトムの注意点を意識しよう!](https://jforexmaster.com/wp-content/uploads/2024/06/USDJPY_2024-06-02_15-15-54-1024x558.jpg)
上チャートはダブルボトムの例です。
2つの谷(ボトム)が確定し、その間の山(トップ)を超えてダブルボトムが確定しました。
しかし上昇せずに下落していきました。
![ダブルトップ・ダブルボトムの注意点を意識しよう!](https://jforexmaster.com/wp-content/uploads/2024/06/USDJPY_2024-06-02_15-17-42-1024x558.jpg)
ポイント1 長期EMAによるトレンド判断
長期のEMA(赤)200期間が下向きで下降トレンド中(135分足の75EMA)のため
『利食いによる反対売買勢力&上昇させたい新規買い勢力』と
『上昇を止めたい新規売り勢力&高いところで拾いたい新規売り勢力』による
ポジションのぶつかり合いによって、新規売り勢力が勝ちやすい状況。
ポイント2 ダウ理論によるトレンド判断
![ダブルトップ・ダブルボトムの注意点を意識しよう!](https://jforexmaster.com/wp-content/uploads/2024/06/USDJPY_2024-06-02_15-19-21-1024x558.jpg)
安値と高値に引いた緑ラインは、安値切り下げ、高値切り下げの下降トレンド中です。
ダブルボトムの山(トップ)を超えてきたのですが、長期の下降トレンドに押し負けています。
トレンド転換してもその次にトレンドが続くまでは上昇させたい勢力と下落させたい勢力が
ぶつかるために不安定な動きが予想されます。
ここでは148.523を超えてくれば買い勢力が出てきやすくなりますが
それまでは買い進む=上昇が続くことに疑いを持つ状況と考えておきます。
そのため、トレンド転換していない状況化では上昇してくる確率が下落する確率より高いことが
ダウ理論により分かります。
このチャート例でわかりやすいのは、オレンジの動きです。
ここでダブルトップを作っているため(オレンジの横線のダウ理論印)
長期の流れと短期〜中期の下落の流れが揃ったため、下落が強まったと言えます。
下位足のダブルトップ・ダブルボトムのひっかけに注意!
![ダブルトップ・ダブルボトムの注意点を意識しよう!](https://jforexmaster.com/wp-content/uploads/2024/06/USDJPY_2024-06-02_15-37-35-1024x558.jpg)
黒のラインが45分足のトレンド、オレンジのラインが15分足のトレンドです。
上チャートでは45分足で表示していますが、
15分足で表示した場合は5分足のトレンドがオレンジラインの役割として考えてください。
4時間足で表示した場合は1時間足のトレンドがオレンジラインの役割です。
通常、大きな時間足(上位足)のトレンドの影響を受けるため
黒ラインの動きを参考にしたトレンド、ここでは上昇トレンド(左側から続いている)のため
オレンジラインの動きも上昇トレンドになるタイミングでトレードする方が
利益になりやすく、利益になるまでの時間も短く、効率の良いトレードができます。
どのチャートパターンにも言えますが、黒ラインのトレンドとは逆にトレードを仕掛ける場合
そのチャートパターンが出ても反転サインとはなりづらくなります。
![ダブルトップ・ダブルボトムの注意点を意識しよう!](https://jforexmaster.com/wp-content/uploads/2024/06/USDJPY_2024-06-02_16-02-10-1024x558.jpg)
上チャートの例では、オレンジの下落する動きで(利益になりづらい箇所が赤丸)
今回解説したダブルトップ、ダブルボトムが現れても反転していく時間が短いばかりか
値幅も大したことないことが多いため、避ける方が良いです。
時には上チャートの赤丸以外の部分で取れるケースもありますが
リスクが高いことはやらないに越したことはありません。
上のチャート例では上昇トレンドですが、下降トレンドでも同じです。
上位足のトレンドに逆らうような下位足の動きには極力手を出さないようにしましょう。
ダブルトップ・ダブルボトム形成後の動き(値幅到達点の3つの導き方)
最後にダブルトップ、ダブルボトム形成後の動きについてです。
通常ダブルトップを作った山と谷の値幅分が下落した利益ターゲット(値幅到達点)、
ダブルボトムを作った谷と山の値幅分が上昇した利益ターゲットになります。
1.横目線(価格をベースにした導き方)
![ダブルトップ・ダブルボトムの注意点を意識しよう!](https://jforexmaster.com/wp-content/uploads/2024/06/USDJPY_2024-06-02_16-20-21-1024x558.jpg)
価格は上下にしか動きませんので、
ダブルボトムの時は一番底をつけた安値〜山の高値までの値幅をベースにし
その値幅分を上に出すというイメージです。
![ダブルボトム価格を意識した値幅ターゲット](https://jforexmaster.com/wp-content/uploads/2024/06/USDJPY_2024-06-02_16-44-51-1024x558.jpg)
ダブルトップの時は一番天井をつけた高値〜谷の安値までの値幅をベースにし
その値幅分を下に出すというイメージです。
2.斜め目線(価格と時間をベースにした導き方)
![ダブルトップ・ダブルボトムの注意点を意識しよう!](https://jforexmaster.com/wp-content/uploads/2024/06/USDJPY_2024-06-02_16-21-43-1024x558.jpg)
価格と時間をベースにすると、斜めで値幅を見ることになります。
ダブルボトムでは上チャートのように上昇チャネルラインが引け、
赤丸部分がターゲットになります。
![ダブルボトム時間と価格を意識した値幅ターゲット](https://jforexmaster.com/wp-content/uploads/2024/06/USDJPY_2024-06-02_16-45-19-1024x558.jpg)
ダブルトップでは上チャートのように下降チャネルが引け、赤丸部分がターゲットになります。
※通常のチャネルラインは青ラインと水色ラインで引きますが
今回は等倍分を意識して普段は重ねて表示するところを1つのチャネルラインで表示しています
3.最初の上昇(下落)の値幅=ターゲットまでの下落(上昇)の値幅
見出しのように文字にするとわかりづらいですが、チャートで表すと単純です。
![ダブルボトムの値幅ターゲット](https://jforexmaster.com/wp-content/uploads/2024/06/USDJPY_2024-06-02_16-39-40-1024x558.jpg)
ダブルボトムの時は、最初に下落してきた分を2番目の底から返してきます。
![ダブルボトム値幅ターゲット](https://jforexmaster.com/wp-content/uploads/2024/06/USDJPY_2024-06-02_16-46-44-1024x558.jpg)
ダブルトップの場合は、最初の上昇分を2番目の山から返してきます。
以上、3つの利益ターゲット(値幅到達点)パターンを解説してきましたが
どれも利益ターゲットに到達しない動きも多々あります。
絶対はないことを頭に入れておきましょう。
まとめ
ダブルトップの条件は以下の3つです。
・2つの山(トップ)があること
・1つ目の山(トップ)より2つ目の山(トップ)が低いこと(ヒゲ判断)
・2つの山(トップ)の間の谷(ボトム)の安値を抜けたタイミングで確定
ダブルボトムの条件は以下の3つです。
・2つの谷(ボトム)があること
・1つ目の谷(ボトム)より2つ目の谷(ボトム)が高いこと(ヒゲ判断)
・2つの谷(ボトム)の間の山(トップ)の高値を超えたタイミングで確定
利益ターゲット(値幅到達点)は以下の3つです。
・ダブルトップ、ダブルボトムの最初に返した値幅分
・ダブルトップ、ダブルボトムを作った安値(高値)同士と山(谷)をベースに
チャネルラインを作った等倍分
・ダブルトップ、ダブルボトムを作った最初の値幅分を
2つ目の山(谷)からとった値幅分
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