今回の記事は『チャート解体新書』購入者限定記事にしようと思いましたが
SNSや検索で来てくれる方のためにも大事なことなので、一般公開します。
投資を上で価格が上下するのは、その銘柄に対して売買が発生しているためです。
お金は現物であり、現在のキャッシュレスにおける数字上のお金
(他にも銀行の預金や銀行間の資金の受け渡しなど)というものがありますが
売買が発生すればどちらもお金には変わりません。
お金は実際には信頼というもので成り立っているものであり
信頼とは人間同士の思考の1つであり、思考である以上、エネルギーになります。
※なぜエネルギーなのかは省略します
ある銘柄の売買が成立した場合、そこにはエネルギーが交換されたことであり
この交換が頻繁に瞬間に行われてきたものがチャートになります。
チャートをただぼんやりと眺めているだけでは上下している価格の動きにしか見えませんが
この動きの中には実はエネルギーが乗って加速している動きと減速している動きがあります。
この違いを今回は説明していきます。
移動平均線(EMA)を使ってエネルギーの動きを判断する
ここで使う移動平均線はEMAです。
設定は25EMA(緑)、75EMA(青)、200EMA(赤)です。(数字は設定数値)
このチャートからエネルギーについて考えていきましょう。
では、どうやって見ていくのか。
3本の移動平均線(EMA)をまずは注意深く見ていきます。
- 200EMAの傾きを見る
- 200EMAの向きに25EMAと75EMAが揃っているか見る
例えば200EMAが上向きの時、25EMAと75EMAが上向き
200EMAが下向きの時、25EMAと75EMAが下向き
上記の時、エネルギーが加速していると考える - 200EMAの向きに25EMAと75EMAが揃っていない
(25EMAと75EMAの向きが揃っていない場合も同様)
上記の時、エネルギーが減速していると考える
では次から実際にチャートから判断していきましょう。
チャートからエネルギーの加速と減速を判断する
エネルギーの加速と減速を分けたのが上図です。
ここまでは誰でも分かりますし、どこか本やサイトで書かれていたことかもしれません。
それくらい簡単に見分けられるということです。
見分けているだけなので、「だから何?」と誰しも思います。
こんなのがわかったとしてもトレードには役立ちません。
ですが、ここからが本テーマになります。
※おそらく、どこにも解説したものはないと思います
ラインを引く時の始点や終点はエネルギーが反転したところ
チャートを研究していき、ラインを引く罫線分析をしていくと
このラインで引くとなぜ将来的に効くラインの角度が引けるのか、
または効かないラインを引けてしまうのか、疑問に思っていました。
しかし、上記のことを考えると全て合点がいきました。
将来的に効くラインの角度をひくコツ。
それは、エネルギーの転換(加速⇨減速)でつけた高値/安値のみで引くこと。
減速⇨加速で引いてはいけません。
どういうことかというと、次のようになります。
ラインを引ける箇所に矢印をつけたのが上図です。
この矢印の高値や安値を使ってラインを引きます。(終値同士で引いています)
黒のラインではチャネル上限を超えた後は押し目となって反発し、上昇が続いています。
緑のラインではチャネル上限を超えた後に3本のEMAは反転し、上昇転換しています。
オレンジのラインでは大きな視点で捉えた(15分足以上の時間足)動きを示しています。
このようにきちんと、しかるべき高値と安値を見分け、ラインが引ければ
的確なラインを引けます。
上図ではもう1箇所ラインを引けるポイントがあるので、
こちらも引いた図を載せておきます。
上図のポイントは微妙なところです。加速が続いているという見方もできるし
一度加速が終わり、減速してからまた加速していく見方も出来ます。
結果的には上図のようにラインを引くとチャネル上限を超えて、
押し目となって大きな上昇につながっているので、引くのが正解でした。
このように微妙なものは一応引いておくクセをつけておきましょう。
ここから先は、ぜひご自身で考えてみてください。
※緑ラインと黄色ラインは同じ角度になっています
このライン引きで何がわかるか
これらのラインを引くことで何がわかるかというと、
値動きを上下に分けたり、どの角度が意識されて動いているのかが分かります。
ラインにタッチしたらエントリー、抜けたら損切りなどをすれば
リスクリワードの良いトレードができるようになりますし
こういったことも意識しながらラインを引いてみてはいかがでしょうか。
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