2024年7月11日から続いたドル円、クロス円全般の下落傾向。(米株、日経なども下落傾向)
8月5日に一旦底を付けましたが、売りが売りを呼びドル円は一時最大で約20円の下落となりました。
この間の出来事は、6月の米消費者物価指数(CPI)統計が市場予想を下回ったことにより
ドル円が急落、トランプ前大統領の発言、日銀の利上げなどがあげられます。
今回のような連日下げ続けるような相場は、投資を行っていると数年に一度は起きます。
数年に一度の割合で起こるため経験を積むタイミングがほとんどないため
安易な逆張りによる買い、下落を狙うタイミングのミスによる損失でパニックになり
損失を増やしてしまうことがあります。
この記事では、このような市場の急激な変動でも落ち着いて的確な判断ができるように必要な心構えを
4つの項目にまとめました。
1.下落が永遠に続くことはないから戻るまで待つ
基本的に相場は上昇のスピードより下落のほうが早いです。
そのためリアルタイムで値動きを見ていると人間の本能で何かしらの行動を起こしてしまいます。
飛び乗り、逆張りなど感情でトレードすることが多くなります。
これらは損失になることが多いため、多くの場合後悔することになります。
このようなときはどのような行動をとれば良いかというと、
下落が永遠に続くことはないため、値動きが反発して戻るまで待つことを選択します。
値動きが反発するポイントとしては、サポートライン、フィボナッチリトレースメントの各比率、
トレンドライン、チャネルライン、キリの良い価格(150.00や150.50など)があげられます。
戻るまで待つポイント
待つポイントの候補として一つの目安になるのは20~25EMA(SMA)です。
この移動平均線のポイントにタッチするか超えてくるまでは下落が進みやすい傾向があります。
(上昇の時も同じ傾向にある)
時間枠はそれぞれのトレードをする時間足で良いですが、
値幅をしっかり見極めて利幅を狙うならば4時間足が適切かと思います。
2.日足以上の大きな時間枠で俯瞰的に見る
強い下落になるときは日足レベルで高値を付けたときが多いです。
そのため日足以上でチャートを確認し、俯瞰的に大きな視点で見る必要があります。
上図のように過去の値動きで止められた箇所などがサポートラインの候補になりやすく
このようなポイントを日足で事前にライン、またはゾーンで考えておくようにしてください。
(ある程度の幅を持たせると良い)
これをするだけで心に余裕ができるため、もしショートをしていた場合利食いの目安になります。
※上図では1本しか引いていませんが、あと2本は引ける箇所があります
3.下落方向に向かうタイミングを見据えたシナリオを作る
どこまで戻るかを事前にトレード戦略としてシナリオを考えておくと心に余裕が出ます。
その水準まで待つ!と決めてそれまではトレードを控える戦略をとるとか
その水準まで戻っていく動きを狙う戦略をとるとか、いろいろな戦略の幅が出ます。
上図では赤ゾーンの部分が候補の一つ。
※戻りの水準を超えて上昇に転じることもあるため、そのシナリオも用意します
4.SNSやニュースなどの情報収集は適度に抑える
市場の急激な変動による下落継続で自分の戦略に疑心暗鬼になったり
他の人が利益を上げている様子をSNSなどで知ってしまい、
自分もチャンスに乗りたいと思い、普段のトレードではやらないことをやってしまいます。
今何が起きているかを知ることは大事ですが、そのテレビや専門紙、サイトで報道されていることが
全て実際に起きていることを伝えているとは限りません。
このような時こそ心を落ち着かせて必要最低限の情報だけを取捨選択し、
チャートをじっくりと観察して、どんな状況になったらどう行動するかをリスト化して
自分の中にある不安感を消します。
不安感を消して、これから先のことを考えていくことで結果により集中することができます。
世間や他の投資家たちが悲壮感が出ているようなときこそ冷静になって
良い投資機会がどのタイミングで巡ってくるかを虎視眈々と狙っていきましょう。
5.まとめ
1.下落が永遠に続くことはないから戻るまで待つ
2.日足以上の大きな時間枠で俯瞰的に見る
3.下落方向に向かうタイミングを見据えたシナリオを作る
4.SNSやニュースなどの情報収集は適度に抑える
4つの項目に分けてお伝えしてきましたが、内容は簡単でもこれを守れるか、やれるかというと
意思をしっかり持たないと投資を始めた初心者ほど難しいです。
熟練者でもちょっとした儲け精神で手を出してしまうことがありますし、
投資経験が浅いほど安いところで買おうということだけに意識が向かってしまい
損失を膨らませてしまうことになりかねません。
今回のような動きの時は、損失が大きく出てしまった時は自分の取引方法を見直したり
ルール作りを見直したり、ポジションを保有していなければチャートは1日1~3回しか見ない!と
自分で決めて、相場が向かう方向がしっかり出てくるまで待つことが大事になります。
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