週末の日銀会合、植田総裁の会見後は市場が閉じるまで円安が急激に進みました。
ドル円は安値から高値まで1日で約3円80銭ほど動きましたが
その勢いが止まったとはいえず、週明けは日本が休場のタイミングで
さらに円安に触れる可能性もあります。
そうなると、火曜日以降に介入する可能性も考えられます。
日本は3日(金)〜6日(月)まで連休であることから
介入するのは4月30日~2日の3日間が介入警戒日として考えておきたいです。
しかも今回は日米韓で協調介入が入る可能性もあり、
介入とは関係ないとは言い切れないトランプ元大統領と麻生自民党副総裁の対談も
何かしら影響があるかもしれません。
日銀的には利上げすると株価が下落する可能性があり
前回、マイナス金利政策の解除を行なったこともあって、様子をみたいでしょうが
これ以上円安が進めば、消費に影響があることはわかりきっているし
会合後に円安が進むのは想定しているはずなので(過去に何度もあるため)
もう少しトーンを強めに利上げの発言をするべきだったのでは?と思います。
とはいえ、過ぎてしまったことは今更言っても意味がないので
ドル円の介入ポイントはどこかをドルインデックスと米金利と一緒に考えていきます。
ドルインデックス
青の角度でチャネルラインをひき、動きを上下に分けています。
オレンジラインは青ラインと同じ角度です。
日足で重要なオレンジラインのゾーンで
直近の動きがレジスタンスになっていることから考えると
ドル自体の動きは買われるような動きになっていない可能性が考えられます。
つまり、円売りが異常に強まっていることがドル円の上昇につながっているとわかります。
(ドルの上昇が週末に強まっていますが)
米国債10年利回り
青の角度でチャネルラインを取り、動きを上下に分けています。
オレンジラインは青の角度のラインです。
次のレジスタンスライン候補は4.87%付近です。
その次は5.05%になります。
通常、介入するときには米国債を売るため、金利は上昇することから
結果的にドル円が上昇してしまうのでは?という懸念が起きます。
しかし、エリオット波動で考えると、すでに5波動の上昇は終えており
修正波の段階であることから実は米金利は自然下落するのではと考えられます。
つまり、5.02%直近最高値を更新しなければ
金利は下げに転じ、ドル円も下落する可能性があると考えられます。
他の要因もあるため必ずしもそうとは限りませんが。
そうなれば、為替介入⇨ドル円下落⇨米金利低下によるドル円低下
よって、ドル円の上昇は一段落というシナリオが考えられます。
ドル円
ざっくりと予測ポイントを見ると、161円付近がレジスタンスになると考えられます。
160円という節目を日銀がどう意識しているかは分かりませんし
節目の攻防の激しさも予想できるため跳ね返されれば絶好の介入ポイント。
節目を突破するほどの買いが勝ればショートカバーによる上昇が強まり
161~163円付近の上昇をあっという間に達成してしまうかもしれません。
4時間足は週末の上昇したポイントがレジスタンスとして考えることができ
まだ上昇するなら158.80-90付近、さらに上に行くなら160.50付近、
次に161.40-50付近と続きます。
とはいえ、今からトレードするのは高値掴みになりやすく
押し目でとっても一気に戻されるような突発的な動きもありそうなため
乗り遅れたトレーダーは何もしないほうが良いでしょう。
コメント