前回のエリオット波動で押さえておきたいポイントの他に、
まだまだ利益を生み出す可能性が高いものがあります。
それは値動きのパターンからなるチャートパターンです。
過去のチャートからチャートパターンを見分けるのは簡単ですが
実際に動いている最中となると話は別です。
どのチャートパターンになるのか、なぜそのチャートパターンにならなかったのか、
なぜ綺麗に動いていかないのか。
その疑問は相場にしかわからないですが、多くは月足から見ていないことにあると思われます。
なので、今回のチャートパターンは必ず月足から丁寧に予測の可能性を探り出し、
週足、日足、4時間足、1時間足と徐々に小さくして大きな時間軸のチャートパターンが
成立するには下位足でどのような動きになっていくのが条件なのかをしっかりと見ていきましょう。
例)アセンディングチャネルが月足で出来る可能性が高まった。
週足でチャネルラインを引くための安値がどこで完成するだろうか?
週足の出来方とチャートパターンはどのようになるだろうか?
そのために日足はどのようになったら安値が完成するのか?
フラッグ
フラッグと呼ばれるお子様ランチのご飯の上に乗っている旗のように動いたパターンです。
フラッグパターンは3種類あります。
・フラットフラッグ(エリオット波動のフラットパターン)
上昇、または下落してきた後に一定レンジが平衡に起きたパターンです。
上下どちらかにいくかはわかりませんが、レンジを抜けた方向に動き出していきます。
しかしどのチャートパターンでも綺麗なレンジではなく、
引いたラインを超えている場合がほとんどです。
さらにラインを抜けても綺麗に動くことは稀で、
上図のように何度かラインを試す動きが出てくることに注意しましょう。
フラットフラグはエリオット波動で言うと、フラットパターンです。
3波動2回、5波動1回の動きがフラットフラッグ(フラットパターン)です。
・ブルフラグ(エリオット波動のジグザグ)
強い上昇相場で見られるチャートパターンです。
途中でフラットパターンにも変化しやすいので、
ブルフラッグ→フラットフラッグはセットで可能性を考えておきます。
・ベアフラグ(エリオット波動のジグザグ)
強い下落相場で出てくるパターンです。
このパターンはフラットに変化することは稀ですが、
再度、直近最安値をブレイクして下落が強く起きる前の上昇で
勢いよく上昇してくることが多々あります。(上図での最後の上昇のポイント)
エリオット波動で言うと、全て3波動で構成されている動きです。
トライアングル
トライアングルは値幅が徐々に狭くなり三角保ち合いと呼ばれます。
反対に値幅が徐々に拡大していくトラインアングルもあります。
前者をP波、後者をY波と呼び、チャートパターンの形からそう呼ばれています。
トライアングル(P波)(エリオット波動のペナント)
徐々にほぼ均等に値幅を収縮させていく動きです。
上か下にほぼ水平に動きが止められ、徐々に高値ないし安値が狭まっていく動きです。
このようなパターンもペナントの一種になります。
ペナントはエリオット波動で言うと、全て3波動になっていることが条件になります。
トライアングル(Y波)
このパターンが一番やりにくい動きです。
上下に振られるので損失が増えやすいため、最初の値幅が広がっていく時に参考ラインを引いて、
下位足でトレードすることが理想です。
Y波もエリオット波動で言うと、全て3波動になっていることが条件になります。
チャネル(反転パターン)
値幅が均等に動き、高値を高値(または安値と安値)を結んだラインの
次のラインタッチ(または少し超える)した後に反転していくパターンです。
エリオット波動で言うと、5波動になっていることが条件であり、
ダイアゴナルパターンと呼ばれています。
アセンディングチャネル(上昇から下落)
アセンディングチャネルと呼ばれる上昇から下落のパターンです。
角度が急な時や、ラインをどう引くかが難しいので慣れが必要です。
見分け方は高値同士を結んだ延長ライン上で3点目が反転したらこのパターンが候補に上がります。
ディセンディングチャネル(下落から上昇)
安値同士を結んだディセンディングチャネルという上昇パターンです。
安値同士を結んだラインの延長線上で3点目が反発したらこのパターンが該当します。
下落の最終局面で出てくる場合が多いので、このパターンが出たら上昇してくる可能性がかなり高くなるので、見つけたもの勝ちです。
ウェッジ(反転パターン)
ウェッジパターンは不規則な形になりやすいですが、基本は先ほどのチャネルパターンと同じです。
高値と高値ないし安値と安値を結んだラインの延長線上で3点目が反転、反発していきます。
この時、もう片方の安値ないし高値が徐々に狭まってくるのがウェッジということになります。
エリオット波動で言うと、5波動のダイアゴナルパターンです。
(エンディングダイアゴナルパターンと呼ばれることが多い)
上昇ウェッジ(上昇から下落)
上昇の最終局面で出やすい形です。
このパターンからアセンディングチャネルになり、ダブルトップをつけて下落していくような動き、
もしくは安値同士を引いたラインで上昇を再度試してから下落していく動きが候補になります。
下落ウェッジ(下落から上昇)
下落の最終局面で出てきやすい形です。
大きな時間軸が上昇相場の時にこのパターンが起きたら絶好の買いポイントになります。
上昇ウェッジもこの下落ウェッジもラインを超えてもすぐに上昇する訳ではなく、
一度ラインを試す動きが多いです。
ヘッドアンドショルダー
ヘッドアンドショルダーは日本名で三尊天井(逆パターンは逆三尊)と呼びます。
反転パターンとして有名ですが、黄色のネックラインを抜けない限りは三尊天井とは言いません。
(後述のダブルトップ/ボトムも同様)
しかも実際の相場ではこんなに平衡状態で見つかることは稀で、ネックラインが斜めになります。
ダブルトップ/ボトム
ダブルトップやボトムは比較的図のようになりやすいですが、
ネック部分がトレンド転換したことを確認できた方がより確実性の高いチャートパターンになります。
まとめ
チャートパターンは1つの時間足だけでは決まりません。
必ず月足でどのチャートパターンを完成させたいのか、
そのために週足ではどのようなチャートパターンを完成させたいのか、
週足のために日足ではどのようなチャートパターンを完成させたいのか。
さらにこれらの時間軸でチャートパターンを作らなかった場合は
下位足でどのようなチャートパターンを作る動きになっているのか。
自分の頭で考えていく量が多くなりますが、
これらをルーティン化させてしまえば一生ものの財産になっていきます。
最初は失敗しても構いませんし、失敗の数だけ成功に繋がるので
成功していくためにたくさんトライしていきましょう!
コメント