Pelican FXが影響を強く受けたビルウィリアムズ の手法 〜Awesome Oscillator〜
Pelican FXが影響を強く受けたビルウィリアムズ の手法 〜Fractals&Alligator〜
Pelican FXが影響を強く受けたビルウィリアムズ の手法 〜Balance Line Trades〜
Pelican FXが影響を強く受けたビルウィリアムズ の手法 〜Accelerator Oscillator&Trading in the Zone〜
早いものでビルウィリアムズ 手法は5回目になりました。
5回目で最後となりますので、残りの相場環境を認識するための指標である
GatorとMarket Facilitation Index、投資に一番必要なストップロスの置き方を
解説してこのシリーズは終えたいと思います。
Gator
GatorとはAlligatorの3本のラインの乖離度を測る指標です。
その内訳は、0ラインより上の黄緑部分が、赤(歯)と青(顎)の乖離度。
0ラインより下の赤部分が、緑(唇)と赤(歯)の乖離度を示しています。
乖離度が大きくなればヒストグラムのバーは大きくなり、
乖離度が小さくなればヒストグラムのバーは小さくなります。
しかしこれはAlligatorを見ればすぐにわかることなので、
この指標自体は使わなくても全然構いません。
Market Facilitation Index (BW MFI)
1ティック毎の価格の変化を表した指標です。
Volume単位ごとに価格が変化する量を示しています。
そのため計算式は以下のようになります。
高値ー安値、つまり1本の足のレンジ幅分を、その足が確定した時の
Volumeで割った値がMFIで、Volumeと比較しているのが
Market Facilitation Index (BW MFI)です。
(緑)MFIが増加、Volumeも増加していれば、
市場は一方向に動いており、市場参加者が多い。
(赤)MFIが減少、Volumeも減少していれば、
トレードする旨味がなくなったということで、
トレンドの終わりに向かっていることになる。
(青)MFIが増加し、Volumeが減少している場合は、
市場は一方向に移動するが、新規参加者がいないため
投機的な動きになる。
(橙)MFIが減少し、Volumeが増加している場合は、
大きな資金が動いている強気と弱気の拮抗状態であり
価格は大きく変化しない。
通常、反対方向への大きな動きが起きる前に発生する。
このヒストグラムに該当するプライスバーの高値/安値を
ブレイクする方向についていく。
しかし、Alligatorの口の中で推移する場合は無視する。
(橙)の最後の「Alligatorの口の中で推移する場合は無視」の部分は
個人的な条件ですが、ビル・ウィリアムズの手法では常にこの条件が入っているため
MFIでも守ることが大事だと思います。
さらに、はらみ足の部分のシグナルは無視をするというのもいれておくといいです。
はらみ足のとなっているプライスバーは上下に触れることが多いため
振り回されるのを防ぐ効果があります。
アレンジバージョン
Market Facilitation Index (BW MFI)の青部分を設定で消し、
見やすい状況を作ると判断しやすいです。
JForex3ではMarket Facilitation Index (BW MFI) は右端の黄色で表示している
軸パネルを上下させない限り、図のように上下ビッシリ表示されるため見やすいです。
(説明の時に使ったチャート図は軸パネルを使って修正したもの)
こうすることで画面の下までMarket Facilitation Index (BW MFI) の
表示幅を小さくしてもプライスチャートには影響を受けません。
以上が、Market Facilitation Index (BW MFI) の解説になります。
実際の場面では、オレンジが確定したらAlligatorの口の位置を見て
オレンジに該当するプライスバーの上下のブレイクを考える。
緑が確定したらその方向に伸びる可能性を考える。
赤が確定したらトレンドの終わりと判断し、ポジションを閉じるかを考える。
このようにして使っていくことになります。
ストップロスの置き方/クローズするタイミング
これで本当に最後の項目になりました。
損失を限定させるストップロスの置き方とクローズするタイミングを
解説して終えることになります。
1.AlligatorのTEETH(赤)を終値が超えたら、ポジションをクローズする。
2. ボラティリティが高い場合、AlligatorのLIPS(緑)にストップロスを置く。
3.(トレンドが出ている状況)ボラティリティが高く、
緑ラインの上(上昇時)、下(下落時)で推移している時は
現在のバーのLIPS(緑)かTEETH(赤)にストップロスを置く。
4.Trading in the Zoneの5番目のヒストグラムが確定したら
ストップロスを置く。(Trading in the Zone)
5.Awesome Oscillatorでダイバージェンスが発生したら、
全てのポジションをクローズする。
(0ラインより上や下で連続してヒストグラムが推移している状態で
ダイバージェンスが発生していること)
ポジションをクローズするタイミングは、値幅理論のN波動やE波動で計算し、
その価格で利食いをするのが一番です。
しかし波動を計算するポイントを間違えることを想定した上で、
上記の判断基準を使っていくのが賢い方法です。
まとめ
5日間、5記事に渡ってビルウィリアムズ の手法をアップしてきましたが、いかがだったでしょうか?
なかなか難しいと思った方や、全然簡単ですぐに使えるよという方もいるかもしれません。
実際、本を読むとわかりづらい表現やシグナル発生のポイントがわかりづらいため
自分でもこうやって記事にまとめて見て、ようやく腑に落ちた点がありました。
個人的にこの手法で使えると思い、今のやり方に組み込んでいるのは
以下のものです。
・Alligatorの口の外側で取引すること
・Alligatorの口の中にプライスバーが入っている時は戻りの状況(コレクティブな状況)
・Alligatorの口の中でサインが発生するときは無視する
また、口の中がサインの候補になるときも無視する
・Balance Line Tradeのエントリー
・Market Facilitation Indexの橙で追加ポジションのエントリー
インディケーターに頼ると後手に回ることが多いため
それを防ぐためにもビル・ウィリアムズ手法の他にチャートパターンや
値動きの流れ、1つの波の判断、それらに基づくチャネルラインを引けるようになった方が
もっと相場をシンプルに見られるはずです。
まだこれといった手法がない方は、ぜひビル・ウィリアムズ 手法を
確実にマスターしてください。
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