エリオット波動を使うようになって、相場の動き方がより鮮明になりました。
Trading Viewの描画ツールを使うことでエリオット波動のカウントや
タイミングを視覚的にわかりやすくなるため、
今回はお気に入り登録している6つの描画ツールを紹介します。
Trading Viewのお気に入り機能
Trading Viewには自分が頻繁に使うような描画ツールを簡単に選択できるように
「お気に入り描画ツールバー」というものがあります。
使い方は簡単です。
- 左端の各描画ツールにマウスカーソルを合わせると小さな矢印[<]が表示される。
この矢印をクリックすると、その描画ツールの一覧が表示される。 - 描画ツール上にマウスカーソルを置く。
- 星マークが表示されるので、星マークをクリックすると黄色に変化。
これでお気に入り登録される。 - 「お気に入り描画バー」に追加されていれば成功。
お気に入り描画バーには幾つでも追加できるので、
自分が必要なものだけを随時追加したり、削除して整理したりしましょう。
エリオット波動
エリオット波動関連の描画ツールは、左端のツール欄の上から6番目です。
ここを先ほどの要領でツール一覧を表示させると上図のようになり、
その中でもエリオット波動の基礎である赤枠で囲ったエリオット波動推進波と
エリオット波動修正波をお気に入り登録します。
エリオット波動トライアングルやエリオット波動トリプルコンボ、
エリオット波動ダブルコンボは必要ならば追加しておきましょう。
エリオット波動推進波
エリオット波動で値動きが大きいものを推進波と呼びます。(黒色1~5)
エリオット波動のカウントルールにしたがってカウントをとるようにします。
エリオット波動修正波
エリオット波動の戻りの動きを修正波と呼びます。(水色ABC)
エリオット波動の修正波のルールにしたがってカウントをとるようにします。
なお、エリオット波動推進波や修正波のプロパティを開き
「波動」のチェック欄のチェックをクリックして外すと、ラインが消えて
カウントの数字のみなります。
フィボナッチ関連
エリオット波動を使うときにフィボナッチの概念も忘れてはいけません。
上図で赤枠で囲った「フィボナッチ・リトレースメント」
「フィボナッチ・エクステンション」「フィボナッチタイムエクステンション」
この3つを使います。
フィボナッチ・リトレースメト
フィボナッチ・リトレースメントは5波目の最終ターゲットの候補を
見極めることに使います。
エリオット波動のルールとして、基本的に3波が一番長くなります。
このとき、4波目が完成したとき、つまり3波目の頂点を超えたときですが
4波目にフィボナッチ・リトレースメントの38.2%を当てることで
5波目のターゲットを割り出します。
しかし、ときには3波目が1波目より少し長いだけのときがあり
その場合には5波目が延長していくことが起こります。
このときは、4波目が完成したときに4波目に61.8%を当てることで
5波目のターゲットを割り出します。
(上位足のターゲットに届かない時に5波目が延長することもよくある)
フィボナッチ・エクステンション
フィボナッチ・エクステンションは3波の延長ターゲットや
修正波のC波のターゲットを割り出すことに使います。
通常3波のターゲットは1.618倍のターゲットに向かいやすいですが
修正波のC波のターゲットは1.618倍に届かないことがあります。
そのためC波を狙うときは余裕をもったプロフィットターゲット、
もしくはサポートラインを目安にした方が無難です。
フィボナッチ・タイムエクステンション
5つの推進波と3つの修正波の比率が5:3だと1.66、
さらに小さく21の推進波と13の修正波だと1.618、
さらに小さい89の推進波と55の修正波だと1.615となります。
この計算をいちいち手動でやるのは手間がかかるため
フィボナッチ・タイムエクステンションを使います。
設定は上図のように自分で数字を入力していきます。
このようにすることで1つのサイクルが終わるタイミングがわかり、
1つのサイクルが終わるまでは次のサイクルが始まらないという基準がわかります。
つまり、0.615~0.66をすぎるあたりで逆張りをするタイミングが
わかるということにもつながるため、実に使い勝手が良いツールになります。
また、戻り売り、押し目買いが続く期間もわかります。
これを知っているだけで底からのエントリーが狙いやすくなるので
エリオット波動のカウントがほぼ正確に取れるようになったら
このツールのありがたみが本当の意味でわかるようになるでしょう。
トレンドライン関連
レイ
「レイ」と呼ばれる片方だけが延長されたトレンドラインです。
通常の「トレンドライン」を使っても構いませんが、将来の動きを予測しやすくするため
「レイ」の方が使い勝手が良いです。
1波目の起点0と2を結んだラインが1サイクルにおける重要な角度のラインと
なるため、この角度のラインにしたがってトレードをします。
このラインを過去のサイクルでカウントをとった山(トップ)や谷(ボトム)に
当てることで、現在のサイクルの山(トップ)や谷(ボトム)を
割り出す1つの目安になります。
また、修正波の谷(ボトム)や山(トップ)を割り出すときは
現在のサイクルを含めた過去のサイクルの山(トップ)や谷(ボトム)を使います。
なお、4波の目標値の出し方は、1波目と3波目を結んだラインを
2波目に当てることで割り出します。(大抵ラインを突き抜けて4波目が完成する)
5波の目標値の出し方は、2波目と4波目を結んだラインを
1波目と3波目それぞれに当てることで割り出します。
(大抵それぞれのラインを突き抜けて完成する)
この目標値の出し方はまた後日書いていきます。
まとめ
今回紹介したツールを全て兼ね備えているのは、
Trading ViewとデューカスコピージャパンのJForex3だけです。
OANDAのメタトレーダー 5(MT5)はエリオット波動のカウント、レイは
搭載されていますがフィボナッチ・タイムエクステンションはありません。
ただ、特になくても自分でローソク足の本数を数えて6で割れば良いだけなので
なくても構いません。
もしくは上記2つのうちのどれかを使って割り出して、
MT5のチャートに該当する期間に縦線を引くなど対応は簡単にできますので、
今回の内容が参考になれば幸いです。
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