投資初心者から上級者まで頭を悩ます問題。
それはインディケーターに何を使うか、どんな数値設定にするかです。
これは俗に聖杯探しと言われ、私も頭を悩ませてきました。
結構な商材を買ったり、海外サイトの掲示板を見て数値とやり方を真似てみましたが
どうもしっくりこなかった経験があります。
どうせしっくりこないならとオカルト的な数値でやれば良いと吹っ切った時に
今回紹介する設定数値の「9」の倍数を使った内容をまとめました。
チャート、もとい値動きは全て上下に動いて振動しているものと捉えれば、
そこに法則性というものがあるかもしれないという理由です。
そして値動きの平均を9の倍数で表示させて、平均価格の上昇、下落を考えることで波を捉え、
トレード結果に影響するかも考えていきましょう。
チャート分析で大事な3つのこと
設定数値の話をする前に、
チャート分析をする上で大事なことは3つあります。
1つ目は、何を使うか。移動平均線を使うか、MACDを使うか、色々組み回せて使うか。
2つ目は、設定数値を何にするか。基本設定数値を使うか、フィボナッチ数を使うか、それ以外か。
3つ目は、そのインディケーターと数値が相場に合っているのか。
基本的にどんなインディケーターを使おうとも、数値を何にしても
1つ1つのトレード自体は勝つこともあり、負けることもあるため優劣はありません。
問題は、長期的に自分が使いこなせるか、
利益と損失のバランスが利益が大きくなる比重になっているか、です。
この点をきちんと理解して、覚えておいてください。
設定数値に9の倍数を使う理由
9の倍数といえば、9 18 27 36 45 54 63 72 81 90 99 ・・・と続いていきます。
この続いている数値を以下のように計算すると面白いことがおきます。
一桁になるまで足すと9になります。
9以外の数字が出てこないことから、「9」は全ての数字を含有するものとして考えられています。
詳しく知りたい方はこの動画を見てください。
指数平滑移動平均線(EMA)の設定数値 9,27,81,207
設定数値は9(紫)、27(緑)、81(青)、207(赤)です。
9から3の倍数となっていますが、243ではなく207の理由は200以上だと
あまり傾きが変わらないためです。
そして、200期間は多くのトレーダーが意識されている期間であり
その近似値として207を採用しています。
移動平均線の種類はトレンドに敏感に反応する指数平滑移動平均線(EMA)を使います。
単純移動平均線(SMA)でも構いませんが、若干形状に変化があるため
EMAを使った方が分かりやすいと思います。
指数平滑移動平均線(EMA)の使い方
81EMA(青)で大きな1波動を例に考えていきます。
81EMAが角度を上向きに変えてから下向きに変化した動きが黒矢印です。
EMAの傾きが変わったら節目を作ったということがわかり、
このケースでいえば、「81EMAで見た場合の節目を作った」ことがわかります。
この節目を作ったタイミングでトレンドラインやチャネルライン、水平線を引くなりして
分析していくことになります。
この分析方法については、前回の記事を参考にされてください。
右上がりライン、右下がりライン、ともに引けるため
必ず両方を意識して引いておくようにします。
移動平均線で価格が反転/反発する特性
移動平均線で価格が反転/反発する特性がありますが、
これを当てにする方法は危険なので控えるようにしましょう。
ただし、上図のように移動平均線とラインが重なったり、近い場合は
意識される可能性が高まっているため、反応を見つつ狙うのも良い戦略だとは思います。
そのため、必ず2つ以上のフィルターを通して価格の反転/反発を見極めていきましょう。
まとめ
・指数平滑移動平均線は、9の倍数を使います。
その理由として、9は全てを含有する数字だからです。
・指数平滑移動平均線の設定数値は9,27,81,207です。
9は見づらくなるようであれば必要ありません。
個人的には81と207だけあれば良いと思います。
27は表示させたり、非表示にしたりして対応しています。
・移動平均線の傾きが変わったタイミングが1波動。
各設定数値の傾きが変わったタイミングが山(トップ)、谷(ボトム)です。
81や207などの大きな数値で見ると大きな波を捉えることになります。
逆に小さな設定数値の9や27などは小さな波となります。
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