AKIRA(@FxPelican)です。
これまで外国為替に関わる金融商品が多く生まれ、
通常の外国為替証拠金取引、バイナリーオプション、High&Low(提供はすでにない?)など
さまざまな投資機会に恵まれています。
ここ数年では、ノックアウトオプションと呼ばれる新しいものが生まれました。
レバレッジ規制が強まり個人投資家では25倍までとなった国内のFXに光が射したと
言ってもいいような魅力的なものです。
今回は、少ない資金でもリスクを最初に限定するだけで取引できるノックアウトオプションを
分かりやすく紹介していきます。
ノックアウトオプションとは?
FXと株価指数の取引レートを原資産とし、その動きに連動するオプション取引です。取引数量とノックアウトレベル(損失確定レベル)を調整することにより、オプション料をコントロールすることができるため、少ない資金からスタートが可能です。週明けの窓やマーケットの乱高下でもノックアウトレベルでの決済が保証されているので、リスクを限定しながら、利益を追求することができます。
取引方法は、とてもシンプル。上昇予測の場合は「KO UP」、下落予測の場合は「KO DOWN」を選んで、取引数量とノックアウトレベルを選択するだけ。
要するに、オプション料は取引数量と損失確定レベルで自分で自由に変更でき、
最大損失額=オプション料です。
※エントリー価格からノックアウトレベルの間で逆指値(損切)注文もいれることができる
オプション料以上の資金があれば始められるので、好きない資金でリスクを限定しながら
利益を狙う取引ができるということです。
※FXは数百円、株価指数は数千円から取引できる
Forex.comではFXだけでなく、株価指数CFDでもノックアウトオプションが取引できます。
しかも口座切り替えも必要ありません。
文字だけではわかりづらいので、上昇予測と下落予測の概要図が下図です。

ノックアウトオプション 上昇予測

ノックアウトオプション 下落予測
実際の取引事例
ノックアウトオプションは、通常のFXとほとんど取引方法は変わりません。
成行注文でしか取引することができませんが、FXの成行注文とほぼ同じです。
取引する通貨ペアまたは株価指数CFDを入力
通貨ペアを取引する場合は、左上にある赤枠で示した部分に通貨ペアを入力します。
入力すると画面のようなものが表示されるので、ノックアウトオプション用の2種類から
選択します。
今回はノックアウトオプションの下落を取引したいと思ったため
「USD/JPY NOV 22 DOWN」を選択します。
「NOV 22」とは11月22日が期限のノックアウトオプションという意味です。
画面中央上部に価格が表示されていますが、赤背景部分をクリックすると
発注画面に移動します。
DOWNというのはFXでいうショートを狙うという意味ですが、
赤くなっている部分の文字を見ると「買う」になっています。
これは間違いではなく、「売る権利(下がる権利)」を「買う」ということになります。
<補足>
こちらはノックアウトオプションUPの画面です。
こちらも見て分かるように赤部分の文字は「買う」となっています。
こちらは「買う権利(上がる権利)」を「買う」という意味です。
取引開始
ノックアウトレベル(価格)を決める
先程の下落を予想して取引する続きに戻ります。
赤部分をクリックすると、別枠が上図のように表示されます。
ノックアウトレベルを先に決めます。
現在価格からどのくらい価格が離れるかでオプション料が決まります。
取引数量、スリッページを決める
次に数量(1ロット=10,000通貨)を決めます。
その次にスリッページを決めます。
スリッページとは注文発注したときに約定するまでに価格が
動いた場合、どのくらいを許容して約定させるかです。
スリッページが大きければ約定しやすくなりますが、自分の取りたい価格より離れたところで
約定する可能性が高くなります。逆に小さければ約定しづらくなりますが、自分の取りたい価格に
より近いところで約定します。
逆指値、指値を決め、注文を確定する
最後に逆指値(損切注文)、指値(利食注文)を決めます。
チェックボックスをクリックしてチェックマークが上図のようになっていれば入力できます。
中央の枠に薄く「pips」という文字が見えるので、ここの数値を入力すると素早く変更できます。
この2つは必要なければ入力しなくても構いません。
損切注文だけは、ノックアウトレベル以内の価格に設定しなければいけません。
設定すればノックアウトレベルにヒットする前に損切りができます。
最後に赤背景白文字で「注文確定」をクリックして発注が完了します。
約定されると上図の画面が表示されます。
グレー背景白文字枠の「OK」をクリックして表示を消します。
約定後のチャート表示
チャート図に3つの注文情報が表示されていればエントリー注文が約定、
逆指値、指値は待機注文中ということになります。
この枠の中央にある青背景白文字の数字をクリックすると
逆指値と指値注文の変更ができます。
「利益確定」「損切り」のバツ印をクリックすると注文を取り消すことが可能です。
逆指値と指値の編集
「逆指値と指値を編集」文字の丸部分をクリックし、黒丸になれば変更可能です。
注文時と同じように変更する必要があれば変更します。
もしエントリー発注時に入力していなければ、ここで入力し追加発注できます。
成行決済
指値注文の価格に到達する前にポジションを決済したい場合は
決済の左にある丸をクリックし、黒丸にします。
決済したいポジション数を半角英数字で入力します。(1,000単位で可能)
保有しているポジション数以下に入力すると部分決済ができます。
全決済したいので、保有しているポジション数と同じ数字を確認し
「ポジション決済」をクリックします。
取引終了
約定済取引の画面が表示されるので、決済を確認したら「OK」をクリックして
今回の取引は終了です。
以上の流れのように、実際のFXとほとんど変わらないと思います。
先に最大損失価格を決めて最大損失金額を決めるので、資金管理がイメージしやすいと思います。
大体1回の取引で全証拠金の3%までと決めているなら3%分の金額を想定して
ポジション量、またはノックアウトレベルを先に決められるからです。
通常の取引はもちろん、新しい手法を少資金&本番でどこまで増やせるかなども出来ます。
ノックアウトオプションを応用する
上下どちらに動くか確証が取りづらい場合は、まず通常のFX/株価指数CFDでポジションを取り、
ノックアウトオプションではその逆のポジションを取ることでヘッジが出来ます。
値がどちらに動いていっても、利益が伸びている方を保有し、違う方を損切りすれば
利益が残りやすくなります(相場状況によってそうでない場合あり)
通常のFX/株価指数CFD取引のヘッジとしてもぜひ活用してください。
注意点
- 成行注文のみ(損切り、利食いはいつでもできる)
- 通常のFX、株価指数CFDのスプレッドよりも若干広いタイミングがあります
- 取引期限があり、期限がくると取引最終時点の価格で決済され、清算されます
- ポジションをオーバーナイトで持ち越すと、金利調整額が発生します
株価指数ノックアウトオプション取引には、配当金調整額が発生します
>>>ノックアウトオプションを取引するには口座開設が必要です<<<
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