投資を始めた頃に一度は必ず目にしたことがあるエリオット波動。
しかし実際に動いている相場で
エリオット波動を正確にカウントしているサイトはほとんどありません。
中にはSNSで正確にカウントしている人がいますが、
ほとんど海外のトレーダーであり、日本人がエリオット波動を正確に
カウントしている人は皆無でしょう。
(表に出てこない人で使いこなす人はいます)
エリオット波動はどのタイミングでカウントを取るかで
大きく分析とターゲットがずれ込むため、基本的には後付けカウントです。
なので、今回は後付けカウントにならないための
エリオット波動で押さえておきたいポイントを紹介します。
1波目の頂点より4波目の底が高い
エリオット波動で一番間違えやすいのが、
1波の頂点の取りかたです。
基本的にダウントレンドの最終的な動きが終わってトレンド転換してから
最初の頂点で1波を取ることになります。
その1波目よりも3波の方が長くなり、4波を作ります。
4波の底は必ず1波より高くなるのがセオリーです。
上図はちょうどその場面ですが、カウントを取るとこのようになります。
JForex3ではエリオット波動に必要なツールが揃っているので、
今回はそれを使って表示しています。
1波を作る前に最安値をつけた動きが左端にありますね。
(ちょうどオレンジボックスのすぐ左)
このトレンド転換のサインを確認してから1波がどのくらいの動きを
したかでこの後の動きが決まります。
1波の値幅が4→5波の値幅となる
この1波目の値幅が基準となります。
1波より3波の方が長いのがセオリーなので
上図ではその条件を満たしています。
3波を終えて4波で谷(ボトム)を作りますが、
これは1波の山(トップ)より高くなっています。
実際の相場では4波目がダブルボトム以上か
短期的なダウントレンドからのトレンド転換でトレードをすると
リスクが小さくなり、大きな値幅をとりやすくなります。
ただその時点では4波目の谷(ボトム)を作ったとは言えないことに
十分な注意をしていきます。4波の底が確定するのは
3波の山(トップ)を超えた時です。
その時点で1波の値幅を4波の谷(ボトム)に当てて
5波の最終着陸点を導きだします。
0→1波=4波→5波の山(トップ)
値幅ぴったりになるかならないかは状況により、
値幅分以上動くときは、その時間軸より上の時間軸のレジスタンスが
あることがほとんどです。このレジスタンスを試す動きが
値幅以上に動くときになります。
しかし最終的には値幅分で落ち着き、その高値をもって
上昇が終わり、下落のA波B波C波を作る動きになります。
バランスの悪いカウントは大きな時間軸が影響しているから
こちらはユーロドルの1時間足でカウントしたエリオット波動です。
さっきのカウントの取り方よりバランスが極端すぎるのがわかるでしょうか?
上昇していることは上昇しているけど、細かい頂点を何回もつけたり
下落幅が大きかったり、かといって、急激に値幅が大きい上昇になったりと
チャート的には汚い動きができています。
なぜこういう動きになっているかというと簡単で
上位足の動きがまだダウントレンド中だからです。
先ほどの上位足である日足です。
さらに週足でダウントレンドになっているので
その力が影響し、下落を維持したい勢力とのせめぎ合いで
ショート勢が力負けし、ストップを巻き込んでいく過程があったので
下位足では汚いチャートになっていました。
こういうことを事前にさっちするために月足、週足、日足は必ず分析し
流れを把握していくようにしましょう。
まとめ
エリオット波動はカウントをどう取るかが肝になります。
実際にリアルタイムでチャートを見ているときは
本来気づくべきポイントを見逃してしまいやすくなるので
必ず大きな時間軸で見るようにしていくと良いでしょう。
特に日足で下落波動が終わり、上昇していくようなタイミングは
エリオット波動が綺麗に出ることが多いので、その通貨ペアを探して
トレードしていく戦略も取ることができます。
今回のポイントを覚えてトレードに活用してください。
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