FXに限らず、すべての投資の成功の鍵はエントリーです。
どんなに良い相場環境であっても、エントリーするポイントが悪ければ
利益が少なくなりますし、利益になるまでの時間や含み損の時間が長くなります。
利益になるまでや含み損の時間が長いと精神衛生上よくありません。
そのせいで無駄にポジションを決済したりしてしまいます。
今回はFX歴21年の経験から得た最適なエントリーポイント候補をお伝えし、
そのために必要な押し目や戻り、ブレイクの見つけ方も紹介します。
最適なエントリー(新規注文)の定義
本題に入る前に、まず最適なエントリーはどのようなものかを考えてみましょう。
- すぐに利益になる
- 利益が大きい
- 含み損が少ない
- 含み損の時間が短い
- 損失が最小限に抑えられる
人によって異なるかと思いますが、これらがほぼ共通することではないでしょうか。
今回はこの5つを考えた状態で最適なエントリーポイントをお伝えします。
というのも普段この5つをもとにやっているので、必然的に同じようなポイントで
エントリーしているのだなという感覚を感じてください。
押し目、戻りの前提条件
押し目と戻りには必ず前提条件があります。
必ず1つ以上上の上位足のトレンドに逆行している
これを間違えてしまうと押し目や戻りを狙うことはできません。
おそらく初心者が押し目を戻りを狙ってトレードしてうまくいかない原因は
上位足をしっかり認識できていない、もしくは今見ているトレードをするか決める時間足だけの
小さな動きだけをみて判断してしまっていることが多いのではないかと思います。
この点に注意しながら以降の内容を読み進めてください。
このブログはFXや投資を始めたばかりの初心者の方も見ているので
上位足のトレンドの見分け方も含めてわかりやすく解説していくので安心してください。
なお、この記事だけで最適な押し目や戻り候補を紹介するために
いくつかの方法を押し目と戻りのバージョンで変えています。
押し目

図はEURUSDの4時間足チャートです。
4時間足なので、日足のトレンドをまずは考えていきます。
日足レベルではまず左からD/TCライン(赤)を超えてトレンド転換を見極めます。
そして超えてきた高値を超えること、かつ直近の最安値を下回らない安値の切り上げがあること。
これが上昇トレンドの基本です。
この高値D/BOライン(赤)を超えて、ようやく上昇トレンドが日足で出来ました。
ここから押し目を狙う戦略をとっていくために最適な押し目のポイントを解説します。

まず、4時間足でトレンド転換した後の動きが重要になります。
トレンド転換後(4H/TCライン(青))、青ゾーンで止まりました。
このゾーンは水色ゾーンと濃い水色ゾーンの2種類を候補とします。
特に濃い部分は短期的に価格が何度も通過している部分であり、この濃い部分を境に
動きが変化してくる可能性を秘めています。

その後の動きを見ると、先ほどの青ゾーンが押し目の絶好の位置にありました。
同じように意識されるポイントをすでに動き終わった上昇の動きに合わせると
図のようになり、押し目の位置が的確になっているのが分かります。
課題

ドル円15分足チャートです。
4時間足は4H/TC(青)を超えて、トレンド転換しました。
赤の矢印以降で最適な押し目候補を見つけてください。

このチャートでは3つ引ければ完璧です。
戻り

図はEURUSDの日足チャートです。
週足のトレンドは紫ラインを割っていないので
トレンド転換していませんが、高値は切り下げている状態です。
この例ではトレンド転換からダウントレンドに変化し、戻りを狙うことを考えていきましょう。
まず、日足ではD/TC(日足トレンド転換)ライン(赤)を抜けたのでトレンド転換し、
そのまま下落が続いていきました。
この下落はさらに続き赤ライン(上から3番目)の安値を抜けてきました。
この状態から戻り売りを考えるためのレジスタンスゾーンを見分けていきます。

大きく分けて3つの候補が候補に上がります。
初心者の方はこの3つの高値付近のゾーンを見分けられることが出来ていれば十分です。

中級者以上の方は相場は斜めに動くものとして考えてください。より値動きの真相に辿り着くためです。
水色ラインの高値を結んで下方向の角度をとります。
このラインを高値と安値に置いてチャネルラインを取ります。
一番右端の安値がはみ出てしまうので、はみ出た分をチャネルラインの半値分の上に合わせたのが
このチャートになります。
このはみ出た部分と先ほどの青1ゾーンが重なる部分は戻り売り候補として強く意識されると
考えられるポイントになります。
もしこのポイントを超えてくるならば、青2ゾーンや青3ゾーンまで上昇してくると考えます。

結果を見ると青1ゾーンとはみ出た部分の重なった部分が戻り売りポイントとして意識され
下落が再開しました。
このように戻り売りのポイントを考えていきます。
課題

図はEURUSDの日足チャートです。
週足のトレンドはダウントレンドです。
その理由として、紫のラインで各高値と安値を引いていますが
高値切り下げ、安値切り下げとなっていることから判断できます。
この状態の時に日足では戻り売りを狙うため、戻りのポイントを待つことが得策です。
※日足で見ているためスイングトレード、またはさらに長期のポジショントレード
戻り売りを狙う最適なポイントを記してみてください。

青1、青2のように候補を引けていたら完璧です。

そして、もう1つ加えるならば、相場は斜めに動いていることを加味して
トレンドライン、またはチャネルラインを引いて、上のレジスタンスゾーンと重なる部分を
注意して見ていくことをお勧めします。
角度は赤矢印の部分でとります。
幅は安値と高値の幅でとり、この値幅を元に青矢印の部分に下限を当てて
青矢印部分からの値幅で考え、上限付近をレジスタンスとしておきます。
まとめ
エントリーポイントで迷わないためにこれまでの項目をまとめます。
- 上位足のトレンドに逆行している状態を確認する(押し目、戻りを狙うため)
🔻 - それまでの動きで価格が何度も行き来しているポイントを見つける(押し目の項目参照)
または戻してきている部分を見つける(戻りの項目参照)
🔻 - チャネルラインを引く(戻りの項目参照)
※説明では戻りの項目だけですが、押し目を見つける時も使います
🔻 - その価格帯(ゾーン)で跳ね返されるかを確認し、確認したらエントリーする
押し目や戻りのイメージ

この図は一例です。
実際のチャートではこのような動きになることもありますし、ならないこともあります。
この図のように動くとは思わずに例として意識しておいてください。
大事なことは、1つのトレンドが終わった後の動きに出てくる押し目や戻りを
それまでの動きの中から意識されている価格帯を見つけることです。
この価格を横のゾーン(価格帯)で見る、チャネルラインを使って斜めで見る。
これが押し目や戻りを見つける方法です。
これらを復習しながら自分のものにしていってください。
実際のチャートでわからない時はXやインスタグラムで実例をリアルタイムで投稿しているので
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