国内FX会社のレバレッジ規制で25倍までになったのは2011年8月、今から約14年前です。
※個人は25倍まで、法人は各FX会社による
詐欺被害やトレーダーの自己責任でハイレバレッジによる破産が増えたことを
テレビや雑誌で大々的に報じられた結果、規制が進んでしまいました。
当時はレバレッジの改悪に知人のFXトレーダー含め、とても憤慨していた記憶があります。
その結果、レバレッジを高めに提供している海外FX会社に資金を移すトレーダーが増えました。
(XM、Titan FXなど)
日本で海外FX会社がトレーダーの中で認知度も知名度も上がり、すでに14年も経っているのに
まだ海外FX会社は怪しい、不安だという声を聞きます。
中には怪しい業者もありますが、多くはきちんと厳しいライセンスを取得し、きちんと運営されています。
ライセンスについてはこちらの記事を参考にされてください。
海外FX会社は国内FX会社よりもレバレッジが効かせられる分、資金効率が上がります。
今回は海外FX会社のハイレバレッジは怖いと言われますが、きちんと向き合えば
とてもトレーダーに有益なメリットとなりえます。その根拠を解説していきます。
海外FX会社は怪しいところを使わない
本題に入る前に次のことを伝えたいと思います。
海外FX会社は不安だ、怪しいという方がいますが、それはきちんと会社のことを調べていないからです。
大多数の海外FX会社は所在地の金融ライセンスを取っており、きちんと運営されています。
特に英国(FCA)やオーストラリア(ASIC)の金融ライセンスは厳しいため、現地でも信頼の証となっています。
分別管理もライセンスに含まれていたり、補償保険を契約していたりします。
これらの関連会社が不適切なことをすれば親会社、またはグループ会社全体の信用が落ちますし
その繋がりで金融ライセンスを剥奪される可能性もあります。
ニュースやWEB記事、SNSで見られる海外FX会社を使った詐欺などは
よくわからない人に勧められてお金を預けたら全額盗まれた系が多いです。
私としてはなぜ素性も分からない人に大切なお金を預ける、またはFX会社に資金を預けるのか
不思議でなりません。
このように完全に自身の調査不足が招いた結果のものと一緒にして考えないでほしいと強く思います。
もちろん悪質な海外FX会社もあるので慎重にならなくてはいけませんが
そのような背景を払拭させるためにサッカーチームやテニス、ゴルフ、F1のスポンサーとなり
より客観的に社会的な信頼をアピールしたり、CSR活動を積極的に行っています。
他にはブローカーの賞なども参考になります。
一概に不安や怪しいという固定観念を外して、海外FX会社をみていただきたいです。
なぜハイレバレッジは危険と言われるの?
「ハイレバレッジ=危険」というのは確かに合っています。
しかし、メディアで過剰に危険と言われてしまい、危険なイメージが先行しているように思えます。
過去に国内FX会社が400倍までのレバレッジを提供できていた頃に
破産した主婦の特集や詐欺のケースを頻繁に流されたのが一番の要因です。
お金に目が眩んでしまった結果、レバレッジ本来の「てこ」の意味を間違えてしまい
レバレッジの良さが理解されなかったまま現在に至るところでしょう。
ハイレバレッジと損失に相関性はない
ハイレバレッジだから大きく儲けられるとか損失が大きくなるということはレバレッジの一面しか見ていません。
ハイレバレッジは最大損失を管理することに使うことで効力を発揮します。
レバレッジをかけてもかけなくても損失額は変わらない
ここでそもそもの話をします。
例えば、損失額が同額な2つのトレードがあったら
どちらがレバレッジをかけた損失額かわかる人はいますでしょうか?
いませんよね?
いるとしたら怖いです。
何が言いたいかというと、もしハイレバレッジで損失が出てもそれはハイレバレッジが原因ではなく
損失額を管理できていないことが原因なのです。
よって、レバレッジが高くても低くても損失額が同じであればリスクは等しくなります。
最初に損失額を決めてしまえばレバレッジは関係なくなる
ここから応用に入っていきます。
最初に手順を紹介します。
- トレードを始める前に最大損失額を証拠金から決める
🔻 - エントリーポイントからストップまでの距離(pips数)を決める
🔻 - ストップまでの距離(pips数)からポジション量を決める
🔻 - レバレッジが自動的に決まる
この「最初に損失額を決める」がミソです。
損失額を先に決めずに絶対勝てるだろうという根拠のない無謀な自信で
ハイレバレッジでトレードしてしまうので損失額が必然的に大きくなってしまいます。
ですが、最初に損失額を決めてしまい、ストップまでの距離を計算し
ポジション量を調整すれば最初に決めた損失額以上の損失はありません。
エントリーからストップまでの距離が近ければレバレッジを高くできますし
逆に遠ければレバレッジが低くなります。
レバレッジは自動的に自然に決まるのが理想のトレードです。
いきなりレバレッジ100倍で運用する必要はない
海外FX会社は怖い、不安だという人は、ハイレバレッジで運用しなきゃいけないんでしょ?と
思い込んでしまっているのではないでしょうか?
海外FX会社が提供しているレバレッジはあくまで最大でかけられるレバレッジを示しているに過ぎず
レバレッジ1倍で運用しても全然構いません。
しかしレバレッジ1倍なら国内FX会社と変わらないので、海外FX会社を使う必要がありません。
ただし日本人で海外に住んでいるため国内FX会社に口座を開けないなら話は別です。
※そもそも海外FX会社は日本に住む日本人を対象に提供していません
国内FX会社から乗り換える、または併用するなら25倍以上で運用するのが通常です。
でもいきなり100倍、400倍で運用するのはおすすめできません。
その理由は次にあります。
資金効率が上がること=リスクも同じだけ高まる
ここで誤解を招かないためにお伝えしますが
「リスクが高まること=損失額が増える」ではありません。
この部分を切り離していかないと話が通じなくなるので覚えておいてください。
リスクはあくまで証拠金として預け入れている中でポジション量に応じて増減していく中で
証拠金を損失する可能性が高いことを「リスクが高い」と表現しています。
同様に資金効率アップの可能性が高いことを「資金効率が上がる」と表現しているに過ぎません。
そう、つまり可能性に言及しているだけです。
前述したようにレバレッジをいくらかけようが、最大損失額を最初に決めてしまえば
その範囲内でポジション量を調整すれば最大リスクは限定されます。
ここを読者の方は間違えないようにしておいてください。
最初は26倍〜50倍で運用してみることから始めよう!
海外FX会社とうまく付き合っていくために、まずは25倍の国内FX会社のレバレッジから増やした
26倍〜50倍までを目安にして資金効率を2倍に上げてみましょう。
例えば国内FX会社では10万円でドル円を運用した場合、
約1〜1.5万通貨のポジションを持つことができます。(レート149.32円で計算)
しかし海外FX会社ではその倍の2〜3万通貨で運用できます。
30pipsの利益が出たと仮定すると
国内FX会社では3000~4500円⇨総証拠金:103,000~104,500円
海外FX会社では6000~9000円⇨総証拠金:106,000~109,000円
増えた利益を再投資した場合を考えます。
国内FX会社では約1〜1.7万通貨
海外FX会社では2~3.5万通貨
次も30pipsの利益が出たと仮定すると
国内FX会社では3000~4500円⇨総証拠金:106,000~109,000円
海外FX会社では6000~10500円⇨総証拠金:112,000~119,500円
この時点で6000〜10500円の違いが見られます。
これを続けていくと複利の力で大きな違いが見られます。
もちろん損失の場合を加味しなくてはいけないですし
ストップを切り上げていくなどしてリスクを抑えていく前提になりますが
資金効率は明らかに違ってきます。
状況によってレバレッジを管理すれば、海外FX会社のトレードは最強の武器となる!
明らかに上位足(4時間足、日足レベル)でトレンドが発生している場合は
50倍までで運用し、それ以外は25倍程度に抑えておくなどの戦略をとれば
途中で損失があってもそれ以上の利益を狙えたり、損失分は利益でカバーできます。
問題はそのようなトレードができるトレードテクニックがあるかです。
もしまだ未熟だな、不安だなという方はこちらを参考にされてください。
最後に
レバレッジの管理は資金管理に通じるものがあります。
特に海外FX会社では500倍以上を提供していることが大多数であり
自分で資金管理し、トレード技術をしっかり持ち(手法を持つ)、手法を守り
自己規律がしっかりできるトレーダーでないと、あっという間に資金が枯渇します。
そうならないためにも今回の内容をしっかりと復習して
損失管理をしてから最大限の利益を生むレバレッジを使っていくようにされてください。
ハイレバレッジは決して怖いものではありません。
怖くしてしまっている自分がいるだけです。
適切に管理して、海外FX会社を上手く利用していきましょう!
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