海外FX会社は2~3種類の口座種類を提供していることが多いです。
初回入金額別に複数の口座(STP口座)がある場合や
低スプレッドで外付手数料を取る口座(ECN口座)があるなど
トレーダーが口座の特徴や目的別に選べるようになっています。
この記事ではSTP方式の口座とECN方式の口座の違いを紹介し、
ECN口座のメリットや各海外FX会社が提供する口座の特徴別に解説します。
STP方式の口座とECN方式の口座の違い
STP方式、ECN方式はともにNDD方式に含まれます。
NDD方式とはFX会社内にディーラーを置かずに(FX会社が介入しない)
電子操作で直接インターバンクで決済されるため約定の透明性が高くなっています。
FX会社側はスプレッド分が収益になるため、顧客との利益は相反することはありません。
そのため顧客が取引をすればするほど、利益を上げれば上げるほどポジション量も増えるため
FX会社の利益は増えることになります。
STP方式の特徴
STP口座はトレーダーの注文をFX会社が提携している金融機関に注文を流します。
このときトレーダーに有利になるような金融機関に流す自動処理を行っています。
※STP:ストレート・スルー・プロセッシング(Straight Through Processing)
取引コスト | スプレッドのみ |
約定力 | 取引量が少ない時間帯や1Lot(10万通貨)程度の小ロットならSTPのほうが有利 |
税金 | 特に優遇なし |
板情報 | 見れない |
ECN方式の特徴
外付手数料を取る口座はECN口座と呼ばれ、直接インターバンク市場で取引する注文方法です。
取引コスト | スプレッド(STP口座より低いスプレッド0.0pip~)+外付手数料 |
約定力 | 取引量が多い時間帯(欧州タイム、米国タイム)や大ロットに有利 |
税金 | 外付手数料は確定申告時に経費として計上可能 |
板情報 | 見られる |
メリット | 約定拒否なし、約定スピード早い スキャルピングが可能 |
デメリット | FX会社のボーナスが対象外になることが多い ロスカット水準が高い |
FX会社比較:STP口座の最低入金額、最大レバレッジ
FX会社 | 最低入金額 | 最大レバレッジ |
---|---|---|
E社 | 標準:50ドル プレミアム:1000ドル VIP:5000ドル | 500倍 |
G社 | Mini:5ドル Standard:5ドル PRO:5ドル | 1000倍 |
B社 | スタンダード:なし デラックス:なし | 1111倍 |
X社 | Micro:5ドル Standard:5ドル KIWAMI:5ドル | 1000倍 |
T社 | ZERO STANDARD:なし ZERO MICRO:なし | 500倍 |
A社 | マックス:なし スタンダード:なし | マックス:2000倍 スタンダード:1000倍 |
D社 | CENT:なし STP:100ドル | 2000倍 |
FX会社比較:ECN口座の最低入金額、最大レバレッジ、取引手数料
FX会社 | 最低入金額 | 最大レバレッジ | 取引手数料(1Lot:10万通貨) |
---|---|---|---|
E社(カスタムメイド) | 15000ドル | 低レバレッジ適用の可能性あり | |
G社(ECN口座) | 5ドル | 1000倍 | 為替:最大6ドル/Lot メタル:最大5ドル往復手数料 暗号資産:0.1%/Lot |
B社(プロスプレッド口座) | なし | 1111倍 Forex Exotiはレバレッジ100倍固定 | 4.5ドル/Lot |
X社(Zero口座) | 5ドル | 500倍 | 5ドル/Lot |
T社(ZERO BLADE) | なし | 500倍 | 3.5ドル/Lot |
A社(ナノ口座、テラ口座) | なし | 1000倍 | 6ドル/Lot |
D社(ECN口座) | 500ドル | 2000倍 | 6ドル/Lot |
ECN口座はFX会社によって最低入金額がないところや多いところがあり、
レバレッジも500倍~2000倍まで会社によって様々です。
取引する際の外付手数料も3.5~6ドルとこちらも様々です。
実質スプレッド比較
STP口座とECN口座はどちらが総合的に取引コストが安いのかを見ていきます。
結論としてはECN口座のほうが実質的にコストは安くなる傾向にあり、
外付手数料は経費として計上できる点からいって、ECN口座のほうに利があると言えます。
FX会社 | ECN口座 | STP口座 |
---|---|---|
G社 | 0.8 (6ドル+0.2pips) | 1.1 |
T社 | 0.45 (3.5ドル+0.1pips) | 1.1 |
A社 | 0.9 (6ドル+0.3pips) | 1.3 |
このようにECN口座のほうがSTP口座に比べて取引コストが安くなる設計になっているため
頻繁に取引するスタイルのトレーダーはECN口座を選択するほうが取引コストを削減できます。
しかし相場状況によってはスプレッドが広いときもあり、トータルコストが割高になる状況もあります。
スプレッドが開きやすい指標発表直後、前後はなるべく控えるほうが良いでしょう。
そして上記にも記載しましたが、ECN口座はボーナスを受け取ることができなかったり、
最低入金額を設定しているところが多くあります。
この点をクリアできるならばECN口座を検討してみてはいかがでしょうか。
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