米国時間 金曜日15時30分にCFTC(米先物取引委員会)が発表するシカゴIMMポジション。
日本時間では「土曜日4時30分(冬時間だと5時30分)」に発表されるため
週末の時間を使ってゆっくりとデータを分析することができます。
今週から主要通貨全てのシカゴIMMポジションのグラフと動向コメントを更新していきます。
JPY
円ロング31,625枚(前週比+4,245枚)、円ショート100,761枚(前週比+3.486枚)
投機筋の売り越しは69,136枚(前週比+759枚)
円ロング、ショートともに積み増されている状況であった。
ネットポジションでは+759枚とロングが多くなり、ネットショートは縮小した。
今週はドル円は大きく下落し、週末になってようやく反発したことから
円ロングがさらに積み重なっていると推測できる。
その場合は円買いが加速したことになるが、円ロングの増加具合が緩やかであれば
円ショートの縮小が考えられる。
EUR
ユーロロング212,998枚(前週比+3,940枚)、ユーロショート135,808枚(前週比+13,896枚)
投機筋の買い越しは77,190枚(前週比-9,956枚)
ユーロのロング、ショートがともに積み重なった。
ショートの方が多かったことからネットポジションは減少した。
今週は下落した後に戻し、週引けでは下ヒゲが長く実体の短い陽線であることから
反発した形になっている。これが反発基調を引き起こす要因となるかが来週のポイントだろう。
GBP
ポンドロング57,232枚(前週比+5,636枚)、ポンドショート35,329枚(前週比+1456枚)
投機筋の買い越しは21,903枚(前週比+4,180枚)
ポンドの買い越しは依然として続いている。ショートポジションが増えたがロングの1/5程度。
ネットポジションが2週間ぶりに増加した。
今週は上下に触れたがもみ合いに近い動きであり、週末の引けで今週高値を更新したまま終えた。
このことから反発地合いが強まっている印象を受ける。
しかしエリオット波動では戻りのタイミングであることや下落継続中であるため
手放しで上昇を狙うにはリスクが高いことから注意が必要だろう。
AUD
豪ドルロング53,352枚(前週比+4,528枚)、豪ドルショート78,222枚(前週比+11,598枚)
投機筋の売り越しは24,870枚(前週比+7,070枚)
ロング、ショートともに積み上がっているが、ショートの枚数が1万枚を超える状況になった。
豪ドルのショートポジション増加は豪ドル米ドルの下落を引き起こし
ネットポジションでもショート優勢で増加傾向にあることから、引き続き下落警戒をしたい。
NZD
NZドルロング19,412枚(前週比-502枚)、NZドルショート17,651枚(前週比+861枚)
投機筋の買い越しは1,761枚(前週比-1,363枚)
ロングの減少、ショートの増加からネットポジション(ネットロング)は減少中である。
週末に盛り返してきたものの、下落傾向は継続中であることから
このままショートポジションが積み上がるならば下落傾向は継続してくると思われる。
CHF
スイスフランロング19,230枚(前週比+289枚)、スイスフランショート9,068枚(前週比+1192枚)
投機筋の買い越しは10,162枚(前週比-903枚)
ロングもショートも増加しているが、ショートポジションの増加が増している。
ネットポジションでは3週続けて減少していることからショートポジションの増加が
ロングポジションの減少を引き起こすかに注目したい。
その場合はドルスイスフランは下落を強めることになると予想される。
CAD
カナダドルロング69,923枚(前週比+1,622枚)、カナダドルショート28,745枚(前週比+6,245枚)
投機筋の買い越しは41,178枚(前週比-4.623枚)
ロング、ショートともに増加したが、ショートポジションの増加が多い。
ネットポジションはその影響で減少している。
しかしネットポジション(ロング)の量はまだ多いことやエリオット波動では4波に突入し
最初の戻りA波を形成している最中である。ショートの増加率の鈍化、ロングの増加の具合を
来週以降はより注意を払いたい。ロングの上昇が多くなればB波を作るための下落が起きやすいだろう。
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