エリオット波動をカウントするために最初の起点をどこにするかで
大きくカウントが変わってしまいます。
自分なりに検証した結果、一目均衡表の雲を使ったカウントの取り方が
一番しっくりくるようになりました。そこで相場の待ち時間を使って
いろいろなことを試した結果、以下のことが起きやすいことがわかりました。
5波目の山(トップ)は1波の2倍、ないし3倍になりやすい。
3波のエクステンションが大きくなりやすく、
5波目の山(トップ)は1波目と同じになりやすい。
これらのことを確かめるためにいくつかパターンを集めました。
1波形成期間が短い=1波の2倍、3倍になりやすい
ケース1
ケース2
ケース3
このケースでは期間が狭い上に、3波目のエクステンションが大きく、
5波目の山(トップ)が3倍以上になっています。
本来なら3倍にはならないことが多いですが、
この状況の場合は少し違い、図の左端の前回のABCの修正波が終わってからの
上昇でつけた高値と安値をどちらにも抜けていない期間が長くありました。
そのためその高値より上に損失確定の売りポジションと逆指値の買い注文が溜まり
損切り注文の買い注文と逆指値の新規買い注文が重なったため大きく上昇し、
動きが強く出たためと思われます。
※上図の3波と4波目のカウントの場所ですが、
高値を1つ右に、安値を1つ右に動かしたものが正しいです。
1波形成期間が長い=3波のエクステンションが長くなりやすい
ケース1
斜めに動き、1波の形成期間が広い(長い)と上昇のエネルギーを
ためている傾向が高まっていきます。
斜めに動くとは、高値更新を抑えている売りポジションが生まれているため
この売りポジションを巻き込んだ形で上昇していくために強い動きと
なりやすくなるためと思われます。
そのため1波の長さ以上に値幅が出やすく、
3波目のエクステンションが大きくなりやすい傾向にあります。
まとめ
1波の形成期間が狭い広いの判断基準、縦への動きの基準は
明確な基準がなく曖昧ですが、多くのチャートを検証すれば自分なりに
基準を掴むことができます。
ローソク足何本、何期間という基準がないというと使えないと思いがちですが
投資は正しい経験値をいかに積めるかが重要になります。
チャートを検証することで正しい経験値が積み重なるため、
チャートを勉強し続けることが一番だと思います。
かくいうPelican FX自身もエリオット波動は後付け解釈としていましたが
フィルターとして使うことでチャートがより見分けられるようになりました。
チャートを研究し、過去の先人たちが残してきた知識を
後々になって取り込むことで違ったチャートの見方が出来ることが多くあります。
投資をやる以上、常に勉強を欠かさずに、些細な気づきでも(投資以外も含む)
日々のトレードに活かしていくように貪欲であり続けましょう!
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