最近のFX会社が提供するチャートは、表示しているチャートに他の通貨ペアや株価などの
チャートを重ねて表示できる機能が付いていることが増えました。
1枚のチャートで違う通貨ペアや株価などを表示できるのは相関性や連動性を
すぐに判断できるためとても便利ですが、
通貨ペアごとにチャートを出して一度に見られるように分割しても同じことです。
そこで今回はどちらが効率が良いのか、メリットとデメリットを比較していきます。
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JForex3 | Trading View |
通貨ペアの重ね表示のメリット/デメリット
こちらはJForex3の通貨ペア比較のチャートです。(表示の仕方は後述)
JForex3では比較ペアはメインで表示されているペアの他に
4ペアをラインチャートで表示することができます。
◆メリット
・大きなチャートでメインペアの動きを確認しながら、
他のペアの動きを視線を動かさずに確認できる。
・相関性や連動性の確認がしやすい。
◆デメリット
・1枚のチャートに表示させる通貨ペアが多いと見辛くなり
比較対象ペアを見間違える確率が高くなる。
・ラインチャートで表示されるため、高値と安値が正確に分からない。
(JForex3ならローソク足、バー、ライン、エリア表示できる)
・メインの通貨ペア(ローソク足表示)のテクニカル分析が見えづらい、
分析しづらくなる。(後述の表示/非表示で解消できる)
非表示の方法
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四本値が表示されているところにマウスカーソルを合わせるとチェックボタンが表示される。チェックを外すとその通貨ペアが非表示になります。 | 左端の比較通貨ペアにマウスカーソルを合わせると図のようになる。赤枠で囲った目みたいなアイコンをクリックすれば非表示になる。 |
通貨ペア別チャートのメリット/デメリット
例としてGBP関連のペアを表示するとこのように6分割されます。
(EURGBPを入れると7分割)
6分割になるとPC画面の影響を強く受けるため、値動きの一部しか表示されないため
この点をどう解消するかが重要になります。
◆メリット
・チャートの見た目がスッキリする。
・テクニカル分析を通貨ペアごとにできる。
◆デメリット
・比較対象の通貨ペアが多いとチャートを小さく表示するしかない。
4通貨ペアならまだ大丈夫だが、PC画面の大きさによって影響が変化する。
・比較したいチャートのポイントにズレがあると正確に判断できない。
まとめ/個人的な使い方
1枚のチャートに重ねて比較表示させるとメインの通貨ペアのチャートが見辛くなり、
複数枚のチャートで比較すると比較ポイントがズレることが多くなる。
実用性を取るか、見やすさを取るかの二択になります。
どちらが良いかは人によって様々なので、比較してみたものの優劣はつけられません。
そのため個人的な使い方とJForex3での比較チャートの足の種類の変更を書いて
今回は締めたいと思います。
個人的な使い方
1.メインで見るチャートにタブ化させる
まず、画面を3分割し、大きく表示させるチャートに重ね表示したチャートを
同じ画面の大きさに表示できるようにタブ化させる。
2.タブ化した比較ペアのチャートの種類を変更する(任意)
タブ化させた比較チャートの比較通貨ペアの表示を変更する(したい場合)
左上にマウスカーソルを合わせ、変更したい通貨ペアの右にある
鉛筆マークのアイコンをクリックし、「チャートの種類」→「ローソク足」などを選択する。
3.チャートが見やすい位置を決め、連動性/相関性を調べる
比較チャートを動かして、それぞれのチャートが見やすい位置を決めます。
それぞれの通貨ペアの動きを確認し、連動しているかを調べます。
連動しているということは、この図の例でいうとGBPが主導で動いているということになります。
そうでなければ、逆側の通貨が強いことを意味しています。
※このとき通貨ペアの左右のどちらかを揃えた方が楽です。
GBPUSD,GBPJPYのように。EURGBP,GBPUSDのようだと頭の切り替えが必要になります。
4.ブレイクを狙いやすい最高値や最安値を更新する通貨ペアを決める
この時点ではGBP主導で動いているペアもあれば、そうでないペアもあるため
メジャー通貨ペアのGBPUSDと同じような動きをするペアを選定します。
すると、GBPCADとGBPCHFが候補に上がります。
どちらかというとGBPCHFが狙いやすそうな感じです。
5.選定した通貨ペアのチャートを表示させ、分析する
そこで次にGBPCHFのチャートを別枠で開き、確認します。
このペアの確認が終わったらGBPCADも同じように分析します。
4時間足を縮小させて日足以上のように見ると、
最高値からの戻りである赤矢印で高値を抑えられています。
赤枠部分はダブルトップとなって上昇を抑えていることがわかるので
直近安値を抜けてくれば下落が加速してきやすいと判断できます。
6.トレード機会が訪れそうなペアならば監視通貨ペアにする
判断できたらメイン通貨ペアと同じように監視通貨ペアとして
別枠で小さく表示させたり、比較チャートを随時確認するようにします。
以上が、個人的な使い方になります。
他にももっと使いやすい方法はあると思いますので、工夫してみてくださいね!
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