オーストラリアと聞くと、なぜサッカーではアジア枠なのかいまいち納得できません。
そんな冒頭からオーストラリアを調べたわけではありません。
オーストラリアドル(豪ドル、オージードルとも呼ばれる)はスワップ目的で保有する人が多く
オーストラリアドルを中期、長期で保有していけるかを指標データ、チャートからまとめました。
消費者物価指数(CPI)

2020年第2四半期(6~9月)以降、エネルギー価格の高騰が続いています。
そこからさらに食糧品価格も上昇しているのが分かります。
エネルギー価格に対しては2020年第2四半期以降、下落しても微々たるもの。ほぼ維持みたいなもの。
多少なりとも下落すれば消費者も時間的余裕が出るかもしれませんが
このような状態ですと家計を圧迫するスピードが上がります。
食料品価格は2020年第3四半期~第4四半期にかけて上昇していますが1年弱停滞期間があります。
企業努力などがあったと思われますが、2021年第4四半期以降から急速に価格を高めています。
現在もその影響が続いていると思われるため、2023年第1四半期(4~6月)の結果がどうなるか。
結果次第ではインフレ悪化、継続が疑われます。
インフレ率/コアインフレ率

豪中銀(RBA)が注目しているのがコアインフレ率(青グラフ)です。
四半期ごとに上昇を続けています。
後述するRBA政策金利と比較すると2022年5月に0.1%から0.35%に利上げしていますが
コアインフレ率が3%を超えたタイミングです。
RBAのインフレターゲットは2~3%なので、この水準を上回ったことで利上げが入ったと
考えることが出来ます。しかしロシアのウクライナ侵攻による世界的なエネルギー価格の上昇で
インフレーターゲット以上のインフレが現在進行形で続いています。
先述したエネルギー価格の上昇が収まり、低下しない限りはインフレが続くものと考えられます。
これはオーストラリアだけでの問題ではなく、欧米、世界を巻き込んだ状況です。
エネルギー価格の上昇が収まるときが世界中のインフレが止まるときと言えるでしょう。
RBA政策金利はどこまで上がるか

次回の金利予想
現行の3.35%から3.6%の0.25%の利上げが予想されています。
しかし2022年5月以降0.25%ずつ引き上げ、2022年6~9月には0.5%ずつ引き上げ
それ以降は0.25%ずつ引き上げてもインフレ率は上昇し続けているため
次の利上げが0.25%では足らないように個人的に考えています。
しかし0.5%以上の利上げをすると市場にインパクトを与えすぎてしまい
豪ドル買いの要因となるため、輸出企業にダメージを与えてしまいます。
資源国のオーストラリアにとっては景気への悪影響のリスクがあります。
そのためアナリストは0.25%を予想していますが、0.5%を3か月連続で行い
市場への影響を確かめるのではないかと考えます。
政策金利の最終ターゲット
RBAのインフレターゲットは2~3%です。
今は6.9%なので約3.5倍程度の乖離があります。
現行の政策金利は3.35%の3.5倍は単純計算すぎますが、単純に計算すると11.725%
政策金利をここまで上げることは現実的ではありません。
しかしアメリカのインフレが収まらないこと、世界中でインフレが収まっていないことから
政策金利は6%台を2023年末にかけてつける可能性を考えたいです。
そうなると株価にも影響を与えるため、景気も悪くでしょう。
アメリカも同じような状況が株価チャートから予測できます。
世界恐慌が年末にかけて始まり、2025年まで続く可能性を考えて備えたいところです。
AUDUSD 月足チャート

チャート:フィリップ証券 MT5(Meta Trader5)チャート
AUDUSD(豪ドル米ドル)月足チャートを確認すると、2011年7月以降はダウントレンドです。
このままさらに下落が予想されますが2023年いっぱいでいったん下げとどまり、
2025年までに0.86000をターゲットに上昇していく可能性が予測されます。
AUDJPY 月足チャート

チャート:フィリップ証券 MT5(Meta Trader5)チャート
AUDUSDとは違い、2020年3月から上昇が始まり、上昇トレンドが継続しています。
エリオット波動の4波目形成中と考えられるため、87.40-98.60のレンジで推移してから
106.00-30付近を目指すことが考えられます。
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AUS200 週足チャート

AUS200は、オーストラリア証券取引所の代表的な株価指数。
オーストラリア証券取引所上場銘柄のうち浮動株調整時価総額上位200銘柄で構成される
時価総額加重平均型株価指数。時価総額全体の80%をカバーしています。
チャートを見る限りでは上昇していく動きが予想されます。
すぐに上昇というわけではなく、高値圏で推移してから上昇を始めるイメージです。
高インフレ禍でも株価は上昇傾向なのは資源国ならではかと思います。
これから原子力関係へエネルギーシフトしていく動きもあるため
ウラン資源量が世界一のオーストラリアはエネルギー関連が強くなりそうです。
そういった意味でもオーストラリアの株価や通貨はチェックしておきたいです。
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