GBPUSD
日足を確認すると、上昇ウェッジを完成させた可能性が出てきた。
エリオット波動2波からの上昇は継続中であり、3波を形成している細かな波動ⅰ〜を考えると
ⅲの後に続く「拡大フラットパターン」か「(a)が4波にあたる(ⅳ)、(b)が5波にあたる(ⅴ)」の2パターンが考えられる。
この2パターンには明確な違いがある。
拡大フラットパターンであれば今回の3波の上昇で終わり、次は5波動の下落を伴う動きとなる。
図には示していないが「❷-❹を結んだライン」を下抜けるとその傾向は強くなりそうだ。
また「(a)-❷を結んだライン」を抜けることでさらに下落が強まることが予想される。
対してもう1つのパターンであれば3波構成の下落で終わるため、下落の長さが5波構成の時とは短いのが特徴だ。
下落がサポートされやすい候補としては「①-❷or❹を結んだライン」、または「その価格ゾーン」となるだろう。
その上で4時間足を見ていく。金曜日の動きが1.36203を抜ける動きとなったことで上昇の勢いを失った可能性が出ている。
ここから戻りの上昇となるか、「(2)-(4)ライン」に到達するような下落後に上昇またはさらに下落してくるかが焦点になってくる。
戻りの目安としては1.36110-400を想定したいところだ。
これは今回の下落前に意識されていた安値1.36117からの上昇時に意識されていたサポートライン付近であったことから考えている。
IGクライアントセンチメント
(出典元:DailyFX)
センチメントを見るとネットショートの増加が目を引く。前回や過去も同じような水準で反落していることから考えると
ここで反転してくる可能性が十分考えられる。
ポジショニングを見るとネットロングの減少が続いているが、上昇ウェッジができる動きの中では
この水準からネットロングが増加する傾向にある。
これらのことからポンドドルは下落していく可能性が高まっているが、あくまで利益確定狙いの下落であることを念頭におきたい。
USDインデックス-GBPインデックス比較
次にポンドインデックス(ポンド指数)とドルインデックスを比較していく。
全体的にポンドインデックスは上昇傾向、ドルインデックスは下落傾向である。
同じチャートで少し拡大して直近の動きを見ていく。
ポンドインデックスは上昇ウエッジとなり、下値を支えるラインを窓あけで抜けた部分を除くと下値をブレイクしている。
この下値を支えているラインをそのまま窓明けしている陽線の安値に合わせ(各自で引いてください)
そのラインもブレイクしてくると本格的な下落になる可能性が出てくる。
ドルインデックスは「A or 1」の高値を更新したことで「B or 2」が確定し、「C or 3」の動きが予想される。
このことからドルが強まる環境が出ていることでGBPUSDも下落してくる可能性が出ている。
金利比較
最後に英国と米国の金利を考えていく。
英国はずっと同じような水準を繰り返しているが、米国は1.00%を超えたことで上昇が強まっている。
そのことによって英国債10年と米国債10年の金利差が広がっている。
しかし実際に英国債10年と米国債10年の金利差チャートとGBPUSDのチャートを比較すると逆相関の関係になっている。
英国債10年とGBPUSDを比較すると、相関関係にあるとは言い難い。
所々連動している箇所は多いが、明確に金利で動いているとは言えない。
ただし、英国債10年は0.360-370の水準では反転しやすい状態が昨年6月から続いている。
11月に突き抜けた部分はイレギュラーとなっているが、今回も同じような水準で反転の兆しを
両方のチャートから感じ取ることができよう。
英国債10年の下値は0.140の水準で反発しやすい状況が昨年5月から続いている。
6〜8月に一度抜けているがそれ以降はこの水準で保たれている。
この水準では6〜8月を除き、GBPUSDは反発していることも見て取れる。
このことからこの水準になったら反発することを意識しておくポイントだと思われる。
まとめ
GBPUSDチャート、インデックス、金利、センチメントの4つの指標を統合して考えると
GBPUSDは一旦下落してくる可能性を示唆していると言える。
焦点は上記にも書いたが、どこまで下落するかが焦点である。
戻り売りベースで考えるにしても、どこまで戻るのか、戻りが浅いのか深いのかを日々のチャートから感じとり
柔軟に値動きについていくことを意識して来週のトレードに望みたいところだ。
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